- 横断歩道で自転車にまたがった人が待っていた場合の車の停止義務は? - 2024年11月17日
- 上京時に車はどうする?売却するべきかどうかの判断基準について - 2024年9月27日
- 車買取で勝手な減額をなしに!悪質業者から身を守る簡単な方法とは - 2024年9月19日
※ アイキャッチの出典:WR-V|Honda公式サイト
ホンダが2024年3月22日に発売した新型コンパクトSUVのWR-Vが、発売1か月後の4月22日時点で累計受注台数が約13,000台となり、当初の月間販売計画3,000台/月を大きく上回る好調なスタートを切りました。
WR-Vは同社のタイにある開発拠点で開発されてインドの工場で生産されるといったグローバルな車種ですが、すでにインドネシアなどで販売されているWR-Vとは別車種とのことです。
今回は販売好調のWR-Vについて、グレード構成や価格、主な装備を中心に紹介いたします。
このページの目次
グレードと価格について
グレードは3グレードのみの設定
WR-Vのグレード構成は、エントリーグレードの「X」、中間グレードの「Z」、最上級グレードの「Z+」の3グレードのみとシンプルな構成になっておりハイブリッド車や4WDの設定もなく、すべて1.5Lガソリン車でFFのみの設定となっています。
ボディサイズは全グレード共通で、全長4325×全幅1790×全高1650mmと、同社のヴェゼルの4330×1790×1580mmと全高を除けば、ほとんど差はありません。
エントリーグレードは210万円を切る低価格
WR-Vの車両本体価格は、エントリーグレードの「X」で2,098,800円(いずれも消費税込)、中間グレードの「Z」は2,349,600円、最上級グレードの「Z+」でも2,489,300円となっており、同社のヴェゼルがエントリーグレードでも240万円近い価格であることと比べると、手の届きやすい価格設定となっています。
WR-Vのスタイリングとインテリア
外観は力強さを感じさせるデザイン
外観はボリューム感のあるフロントデザインと水平基調を強調したリアデザインが採用されたボディは、コンパクトクラスでありながらSUVらしい力強くたくましさを感じさせるものとなっています。
また、最上級グレード「Z+」にはドアハンドルにはクロームメッキ、ドアロアーガーニッシュとルーフレールガーニッシュにシャープシルバー塗装が施され、他グレードよりもワンランク上の専用エクステリアが採用されました。
広々とした荷室も魅力
運転席周りは水平基調設計のダッシュボードが採用されていることから、開放的で見晴らしもよく、運転席の高いアイポイントもあいまって車両感覚がつかみやすく運転しやすいといえるでしょう。
また、荷室はコンパクトSUVの中でもトップクラスといえる5名乗車時でも458Lの大容量スペースを確保していることから、大人4人分の旅行用スーツケースも収納可能となっています。
その他にも、後部座席は6:4の分割可倒式となっていますので使い勝手もよいのですが、後席を倒した際に段差ができてしまい荷室がフラットにならない点は少し残念なところです。
主な装備について
全グレードに「Honda CONNECT」を装備
スマホの操作で乗車前にエアコンをオンにしたり、車内でWifiを使うことできるなどの他に、交通事故時にオペレーターのサポートが受けられる便利な「Honda CONNECT」が、全グレードに標準装備されています。
全グレードに「Honda SENSING」を標準装備
WR-Vの全グレードには、誤発進抑制機能や衝突軽減ブレーキ、車線維持支援などの機能を搭載した安全運転支援システム「Honda SENSING」が標準装備されています。
その他にも急な下り坂でブレーキを踏んだ力に応じたエンジンブレーキを効かせる「ブレーキ操作ステップダウンシフト制御」も搭載され、低価格を実現しつつも安全装備は充実しているといえるでしょう。
まとめ:筆者「たかまさ」の考察
今回は今年3月に発売開始されたWR-Vについて、グレード構成や価格、主な装備を中心に紹介いたしました。
改めて好調な理由を整理すると
- コンパクトSUV市場でのポジショニング
- 独自の技術と設計がもたらす利点
- 安全装備と最新の支援システム
- 価格と機能性のバランス
WR-Vは、日本国内外で増加しているコンパクトSUV市場において、その適度なサイズと機能性で多くのユーザーに受け入れられています。特に都市部や狭い道路が多い地域において、WR-Vのコンパクトながらも広い室内空間は、日常の使い勝手と快適性を高めQOL向上に役立っているようです。
WR-Vはホンダの「マジックシート」や最先端のハイブリッド技術を搭載しており、狭いスペースでも多様な荷物の収納が可能です。また、エンジンは、低燃費で環境に優しい運転を可能にする一方で、都市部のジリジリとした走行から郊外の高速走行まで、幅広い用途に対応しています。これにより、日常的な使い勝手の良さが向上しています。
安全技術の「Honda SENSING」は、WR-Vにも標準装備されており、衝突軽減ブレーキや車線維持支援システムなど、先進的な安全機能が充実しています。これにより、運転者の安心感が増し、特に安全性に敏感な若者や、子どもを同乗させるファミリー層からの評価が高いようです。
WR-Vはその価格帯で提供する機能と装備が非常にバランスが良く、リーズナブルな価格でありながら高い装備水準を誇ります。これは特に価格に敏感な若年層や初めての車として購入するユーザーにとって大きな魅力となっています。
WR-Vの価格帯にはトヨタ「ヤリスクロス」やマツダ「CX-3」、ダイハツ「ロッキー」などの強力なライバルが存在していますが、荷室や後席の広さから実用的なコンパクトSUVとして選択肢の一つに加えられる1台といえるでしょう。
販売面でも好スタートを切ったことから、今後のラインナップ追加を期待したいところです。
【参考】
● HONDA WR-V 公式サイト