- 全損とは?全損となった車の2つの選択肢と車両保険について解説! - 2022年4月22日
- 事故車の売り方を損傷レベル別に紹介!高く売るためのコツを4つ伝授 - 2022年4月14日
- 自損事故とは?実際に自損事故を起こした時の対処方3STEPで解説 - 2022年4月13日
「車が動かなくなってしまって、もう持っている意味がない・・・」「廃車にするしかないのかな」「売ることができるなら少額でもいいから売りたい!」
車を動かすことができない状況で、ただ車を保管しているだけになっていませんか?
修理をして、また使用する予定があるのなら構いませんが、修理をしたところでもう走ることのできない車や、使用する予定がなく、必要ないと思っている車なら今すぐにでも手放した方がいいでしょう。
使用する予定のない、動かない車を所有していたところでデメリットしかありません。
動かなくなった車にもしっかり買取価格がつくことはあります。
最初から諦めずにまずはいくつかの方法を試してみることが大切です。
その上で、もし買取価格がつかなくても、無駄に維持費を払い続けるよりは廃車にしてしまった方がずっと賢明な判断です。
このページの目次
動かない車でも売れる!4つの理由
中古車買取業者のホームページを見ると「動かない車でも買取可能」や「水没車でも買い取ります」など謳っているところがいくつかありますね。
つまり、このような買取業者に依頼すれば、少なからず買取をしてくれる可能性があるということです。
通常、車の買取というと、買取後にクリーニングをして中古車として再販売することが一般的です。
しかし動かない車を買い取るのは「車として再販売する」という目的だけではないのです。
車は大小さまざまな部品で構成されていて、動かない車であっても解体してみると、問題なく使える部品・パーツが出てくることがあります。
そういった場合には流通価値を見出すことができ、買取価格がつくというわけです。
また、部品・パーツが出てこなくとも、買取業者によっては、動かない車を鉄資源として再利用することで収益化しているところもあります。。
中古車は国外にも輸出されていて、国内では買い手のつかないような古い車であっても、国外に受け入れる市場があれば、当然流通価値が生じるわけですから、買取をしてもらうことができます。
このように動かない車を買取してくれる仕組みは大きく4つに分けることができ、買取業者の特徴や仕組みを理解しておくことがより高額での買取をしてもらえる可能性を高めるため、詳しく紹介します。
理由①:修理すればまだ車として使える可能性がある
素人からすると、もはや手の施しようのない車に見えてもプロが修理すれば復活する可能性は十分にあります。
年式の比較的新しい車種であれば、修理して直すことで通常の車と変わらない額での査定金額が提示されることもあります。
また、動かない車の中には実はバッテリーが上がっているだけということもあります。
このような場合だとバッテリー交換など簡単な作業で動かすことができるようになるため、通常の買取価格がつくことがほとんどです。
さらに、平成12年に排ガス規制が施行されたことで、それより以前に作られたスポーツカーなどは、修理して走らせることができると、コアなファンなどが根強くいるため、高値で買い取ってもらえることもあります。
理由②:中古車のリサイクルパーツとして販売することができる
動かない車であっても、シートやライト・バッテリー・バンパー・エンジンなどたくさんのリサイクル可能パーツが残っています。
それらのパーツは、回収後「整備・修理・点検」を行い再利用できる状態にして再度販売することができるようになるため、リサイクルパーツの生産と販売を自社で行う、廃車を専門に取り扱っている買取業者などは、動かない車であっても0円以上の価値をつけてもらえるということです。
中には中古部品として高い価値を持つものもあります。
人気のある車だけど、年式が古いなどを理由に部品の製造がもう中止になってしまっている車のパーツなどはかなり需要が高いことになるため、想像以上の価値がつくというわけです。
理由③:日本車は国外で絶大な人気を誇っている
動かない車から取り出し、生産されたリサイクルパーツは海外でとても人気があり、国内以上の高額な取引に発展することもあります。
特に中近東やアフリカ・ロシアなどは、気候の変動が激しかったり、道路整備が不十分なことから日本の車の耐久性や、車検を通していることによる状態の良さなどに絶大な支持があり、多く使用されています。
そのため、リサイクルパーツは純正パーツに比べるとコストも良く、その割に状態が良いものも多いことから海外の修理工場などで重宝され、高額でやり取りされる理由になっているのです。
理由④:金属として素材をリサイクルすることができる
動かない、しかもいくら修理しても元に戻せない、そういった車であっても買取は可能です。
なぜなら、車はそもそも鉄で作られているため、最悪スクラップして再利用することができるからです。
つまり、鉄スクラップした場合の買取金額がつくということで、廃車を専門に取り扱っている買取業者などでは、動かない車を買取もしくは引取って、解体することで鉄や非鉄金属のリサイクルを行っています。
回収された鉄や非鉄金属は、溶かされてまた再利用されるため金属加工工場や車の製造工場などに売却されます。
そこから利益を生むことで、動かない車の買取を可能にしています。
鉄スクラップは重さで価格が決定するため、重量のある車なら、それなりの買取価格になることも十分にあり得ます。
動かない車を買い取ってもらうなら「事故車買取業者」
例え動かない車であっても、所有しているのであれば、駐車場代や自動車税などがかかります。
乗らない車に無駄なお金を払っているのと同じで、長く所有すればするほど大きな負担となるでしょう。
動かない車は車種や年式、動かない理由、損傷状態などで対処方法を変えるのが理想的です。
バッテリー切れやちょっとした損傷の場合、修理金の負担が少ないため、乗り続けるのも1つの手段になります。
同じく車検が切れているだけで、特に故障や損傷のない車は、当然車検を通せば乗ることができます。
しかし、修復歴のある車や年式の古い車は、再び故障する恐れがあり、万が一のことが起こると怖いため売却するか、修理して乗り続けるのかは、専門家にきちんと相談したうえで、よく検討を重ねた方がいいでしょう。
乗り換えを希望する場合
「動かない車だと値段がつかないのではないか。」
「動かない車を買い取ってもらおうとすると逆に出費が増したりするんじゃないか。」
と不安に思っているのなら、「事故車買取業者」へ依頼するのがオススメです。
その名のとおり、事故車の買取取引を中心に実施していて、ディーラーなどで0円と言われた車であっても、事故車買取業者であれば、買取をしてくれる可能性があります。
2-1:事故車買取業者とは?
理由は何であれ、動かない車や状態の悪い車は、中古車買取業者やディーラーでは買取金額をつけてもらうことが難しいため、買取は不可能だと諦めてしまいがちです。
しかし、事故車買取業者ならどんな状態の車でも買い取って貰える可能性があるのです。
一般的な中古車買取業者と違い、事故車買取業者ではパーツ販売に強かったりや海外への独自の流通ルートを持っていたりします。
そのため、日本では価値のつかないような車であっても、高価買取に期待ができるというわけです。
少し前にもお伝えしましたが、国外で日本車はとても人気があります。
そのため、例え修復歴のある車であっても多くの国で必要とされているのです。
日本よりも規制が低いため乗ることができるという理由もなくはないですが、日本の技術力は高く評価されていて、修理して動く車であれば需要があります。
つまり、状態のあまり良くない車なら、日本国内に限って買取・販売している中古車買取業者よりも、海外への流通も行っている事故車買取業者の方が得と言えるのです。
2-2:事故車とは事故を起こした車という意味ではない!
事故車と聞くと、文字通り「事故を起こした車」のことだと思ってしまいますね。
もちろん、事故を起こして動かなくなってしまった車や損傷してしまった車の事も「事故車」とは呼びます。
ですが、車業界でいう「事故車」は「修復歴のある車」のことを指していて、必ずしも事故を起こした車のこととは限らないのです。
また一般的に「修復歴のある車」とは車のフレーム(骨格)部分が損傷し、修復または交換されているもののことを指し、ドアがへこんだ、フロントガラスが割れたといったケースの場合は車のフレーム(骨格)に含まれないため、修復もしくは交換をしていたとしても「修復歴のある車」には分類されない、つまり「事故車」ではないということになります。
動かない車を売却する4つの手順
手順①:見積もり
車の年式や状態によって買取金額の見積りをします。
廃車買取業者のホームページや車買取サイトなどで買取金額のシュミレーションすることも可能ですが、それはあくまで目安であるということは頭に入れておきましょう。
また、買取業者に査定を行ってもらうときには、動かない車をお店まで持っていくのは困難であるため、無料で出張査定をしている買取業者に依頼するなど注意が必要です。
手順②:契約
見積額に合意ができたら、車の売買契約書を交わします。
車の名義変更を行う為に、以下の書類が必要になります。
- 車検証
- ナンバープレート
- リサイクル券
- 印鑑証明書
- 委任状
- 譲渡証明書
- 申請依頼書
上にあげた書類は要求されることがほとんどなので、事前に準備をしておくとその後のやり取りをスムーズに行うことができます。
手順③:車の引き取り
車を動かすことができないため買取業者に指定の場所まで引き取りにきてもらう必要があります。
レッカー代金は買取業者側が負担してくれる場合と、自費で負担する場合とあるので、見積りや契約内容をきちんと確認しておきましょう。
手順④:代金の支払い
指定の銀行口座に査定代金が振り込まれます。
名義変更が完了し、自動車税などの還付が終われば手続きは終了です。
※還付書類が発行されるまでには数か月ほどかかることもあります。
動かない車を売るときの5つの確認事項
動かない車を売却する手順について説明したので、そのときに合わせて注意してほしい5つの確認事項も紹介しますね。
この情報は知っているか知らないかで、後々自分に大きな負担を与える原因になり兼ねない重要事項です。
車の売却が決まったら、必ず一度確認をしてください。
4-1:運搬してもらえるかどうかの確認
動かない車を買取に出す場合、そもそも車が動かないため、買取業者に運搬の手続きを行ってもらえるのかを確認する必要があります。
通常、動かない車の買取に対応している買取業者であれば、レッカー車などの、車を運搬できるような専用車両を持っています。
そのため、その専用車両に乗せて、業者が引き取るというパターンが多いです。
つまり、わざわざ自分でレッカーを呼んで・・・などということはしなくても大丈夫な場合が多いです。
それよりも、動かない車の運搬を依頼する場合、運搬費用がどうなっているのかが重要で確認してほしいポイントになります。
買取業者によっては運搬費用をサービスとして無料で行ってくれるところもあれば、自己負担として支払わなければいけないところもあります。
自己負担の場合、「一定距離まで一律いくらでそれを超えたら1㎞あたり○○円追加~」といったシステムにしている場合が多いです。
また、時間帯が昼なのか夜なのかでも料金は変わってくるでしょう。
車検切れで公道を走行できない車を買取に出す場合、買取業者に連絡するときに、きちんとそれを伝えておかなければいけません。
車検切れの車を公道で走らせてはいけないという法律の定義は「エンジンがかかっていなくとも、タイヤが道路に接地している時点で違反となる」とされています。
レッカー車で車を運ぶと車の後輪は地面に接地して回っている状況になります。
つまり、これが公道を走っていることにみなされ、法律違反になってしまう、というわけです。
車検切れの車を運搬するには完全に車を積載できるような車両を用意しなければならないため、このような運搬車両を持っているかどうか買取業者に確認を取っておく必要があるのです。
ただし、車検切れの車の場合は1つだけ自分で買取業者に持っていく方法もあります。
それは仮ナンバー登録手続きをして。一時的に公道を走ってもよいという許可を得るという方法です。
仮ナンバーを取得するためには、車検証・自賠責保険証・本人確認書類・印鑑などを持って役所で手続きをします。
仮ナンバーはあくまでも一時的なもののため、5日以内に返却しなければなりません。
750円の手数料がかかり、また、その期間だけ、自賠責保険にも加入し直さなければならなくなります。
このように、自分で運転して持っていくことは不可能ではないですが、手続き上かなり面倒なので、圧倒的に買取業者へ運搬をお願いした方がいいと言えるでしょう。
4-2:廃車手続きが行われているかの確認
通常の中古車の買取と違い、事故車などの動かない車を売る際に注意したいのが、廃車にする場合は抹消登録、輸出するのなら輸出抹消登録の手続きをしなければいけないということです。
手続きをせずに放置してしまうと、車両が使われているとみなされ、自動車税の納税通知等が送られてくることになります。
そのため、買取業者に委託した場合であっても、必ず確認は取っておいた方がいいでしょう。
4-3:還付金についての確認
廃車にしたときには自動車税に加えて重量税や自賠責保険料も還付の対象となるため、税金や保険の残存期間に応じて、払い戻しを受けることができます。
また、車が国外へ輸出される場合は、国内で解体作業をしないことになるため、預託されているリサイクル料金も返還されます。
せっかく戻ってくるお金なので、自分自身でしっかりと把握をして、それぞれ忘れずに手続きをしましょう。
4-4:売却できなかったときの自分の意思の確認
車の状態が悪く買取が困難な状態の場合、最終的に廃車として解体するのかどうかを明確にしておきましょう。
それを曖昧にしたまま話を進めてしまうと、買取業者との間でトラブルになる可能性があります。
車をスクラップにするためには業者から証明書をもらう必要がありますが、中には解体しないまま販売する買取業者もいます。
証明書がないと廃車手続きを進めることができないため、普通車を売却たにも関わらず、税金の還付を受けられないといった事態に発展することもあります。
車を手放すときには買取業者に自分の車をどうしてほしいのか、しっかり伝えておくことが重要です。
そのためにも、動かない車を査定に出すことを決めたら、まず最初に、万が一買取不可だった場合はどうしたいのか、自分の意思をはっきりさせておくといいですね。
4-5:月末や年度末に売却するときの確認
動かない車の買取取引で把握しておきたいのは、税金の還付対象に該当するのか・しないのか、という点です。
残りの期間によっては受け取れないケースもありますが、基本的には月単位で還付されます。
つまり、売却するタイミングを見計らわなければ、1ヶ月分の税金を余分に支払う結果を招く結果になる、ということです。
理由は、買取業者の手続きが遅れた場合、売却した翌月分の納税義務が発生する可能性があるからです。
月の中旬前後で手続きを進めることができたら安心ですが、月末・年度末になる場合はスピード感にも注意して行わなければ損をする結果になり兼ねないです。
修理すれば売れる車は「中古車買取業者」へ持っていく
現在動かせない車であっても、修理で動くようになるのであれば、「事故車買取業者」以外の方法も選択できます。
車の状態をチェックして、廃車の他に何か有益な方法はないか検討してみるといいでしょう。
売却する上で、「車として価値が見込めるのかどうか」を自分で判断する力も必要になります。
5-1:バッテリー切れの車
車が動かない原因がバッテリー切れの場合、中古車取扱店に依頼すると通常通りの買取が可能になることもあります。
バッテリーの修理・交換方法は複数存在しますが、車の引き渡し方法によっては最終的な利益が変動してしまうということは頭に入れておきましょう。
自分でバッテリー交換をする | 買取業者に依頼する |
|
|
査定額をあげるためにバッテリーの交換を検討しているのなら、バッテリーを事前に交換しておくことで査定額が上がるという訳ではなく、余計なレッカー代などを支払わずに済むだけである、ということは知っておきましょう。
また、バッテリー交換にかかる費用がレッカー代よりも高くなってしまうのなら、バッテリー交換は行わずに査定を受けた方が賢いと言えますね。
5-2:故障車
車の内部や電気回路の不具合によって動かなくなった場合「故障車」に分類されます。
車の状態によって売却方法は異なりますが、故障を直せるケースであれば中古車取扱店でも売却は可能になります。
例えば、エンジン自体の故障はなく、エンジン回りの電気回路の接触不良による問題などの場合は、自分で修理するが困難でも、買取業者が「手を加えれば店頭に置けるな」と判断したら値段がつくことになります。
店頭におけるレベルの故障車は減額される幅が少ないため、まとまった金額を受け取れる可能性も高まります。
「故障はしているけど、修理すれば直せる」といった場合などは中古車取扱店を利用するのがいいでしょう。
5-3:車検切れの車
「車は十分動くのに、車検が切れて公道を走れない」という状況の場合も、通常の中古車と同じ取り扱いで売却が可能になります。
車検の残り期間が1年以下の車は値段アップにつながりにくいため、車検切れのまま売っても大きな違いはありません。
ただし、車検切れであるということはつまり、公道を走れないということなので、まず査定を受けるために
- レッカーに来てもらう
- 買取に来てもらう
- 仮ナンバーを申請する
のいずれかを選ぶ必要があります。
レッカーを利用して中古車取扱店まで運ぶ際は、自宅から近い店舗を選んだ方が当然、安価に収まるということは忘れないようにしたいですね。
動かない車を高く買取してもらう4つのコツ
最初にお話しましたが、買取業者の特徴や仕組みを理解しておくことでより高額で買い取ってもらえる可能性は高まります。
また、車を手放す前に少し手間をかけるだけで金額アップにつながることもあり、動かない車は通常の中古車に比べ、売却額が下がりやすい傾向にあるため、少しでも高く売れる方法を知っておくことが重要です。
コツ①:買取希望価格は伝えずに金額を提示してもらう
車の買取価格は、車が動く・動かないに関係なく、明確な基準がありません。
査定を依頼した買取業者によって異なるため、最終的な買取金額は契約前に提示して貰った方がいいでしょう。
買取業者によっては、査定前に「これ以上は安くならない」といった金額の提示をするところもあり、相場が分からず不安に感じるのであれば、複数の買取業者に依頼して比較するのがオススメです。
自分が希望する金額を先に提示してしまうと、価格交渉をする際に足元を見られてしまい損をしてしまうこともあります。
どうしても希望金額を伝えたいのであれば、相場について入念に調べた後、なるべく具体的な数字を共有する意識が大切です。
コツ②:査定を有利にしたければアピールすることを忘れない
買取業者のスタッフは、もちろんその道のプロです。
しかし、見落としがないとは言い切れません。
自分の車にプラス査定の要素があるのなら、積極的にアピールできるように、評価が高くなりやすいものを事前に把握しておくことも大切です。
< アピールポイントになるもの >
メーカーオプション |
|
ディーラーオプション |
|
その他 |
|
コツ③:車を売るつもりなら修理はしない
車の修理費用分以上の査定アップは通常見込めないと思っていたほうがいいです。
理由は、修復歴や修理したという事実があるだけで、価値が大きく下がる傾向にあるからです。
修理後に売却すると、余計な出費を増やして損をする可能性を高めるだけになってしまいます。
ただし、先ほど5章でも、説明したとおり、車が動かない理由がバッテリー切れならバッテリーの交換をするのは1つの手だとも言えます。
バッテリー切れの状態の場合は当然、車を動かすことができません。
そうなると、車を動かすにあたり、レッカー代がかかってしまいます。
バッテリー交換さえすれば動くのですから、レッカー代は無駄な費用と言えます。
そんなに難しい作業ではないので、自分で行えるならバッテリー交換は自身で行うのがオススメです。
また、自分で行うことのできない場合は、査定を依頼する買取業者に事前に「バッテリー切れにより動かないです」と伝えておくと、買取業者の方が査定時にバッテリーの交換を行ってくれたりします。
レッカー代や、自分でバッテリー交換を行うときなどそれぞれ費用を計算してみて、最も安価に済ませることのできる方法を選択してみてください。
コツ④:必要最低限の掃除はしておこう
車内のにおいや汚れは減額対象になりやすいです。
そのため、少し綺麗にしておくだけで、買取業者に全然違った印象を与えることができます。
また、車内に荷物を残したまま査定をお願いすると、引き渡しまでに時間がかかるのではないか。とスタッフへの印象が悪くなってしまうことがあるため、査定前にはなるべく購入時の状態に近づけておきましょう。
車の外装に関しては細かいキズで気になるのであれば、できる範囲で直してもいいです。
大きなキズや目立つものは自分で直そうとしたところで返ってダメにしてしまう事もあり、修理業者にわざわざ依頼すると、高額な修理費用を要求され、それを査定額が超える可能性はかなり低いため、少額または、無料で行える範囲のキズであればやってみてもよいかもしれません。
ですが、そういった小さいキズならそこまで査定に響くことも無いので基本的にはしなくてもいいと言えるでしょう。
廃車にするのはもったいない!それでも廃車にしなければいけないとき
動かなくなってしまった車の場合、買取に出しても価値がないだろうから、と無駄だと思っている人は多いです。
しかし、ここまで何度もお伝えしてきたとおり、例え動かない車であっても買取価格のつく可能性は大いに考えられます。
そのため、1度は査定に出すべきです。
動かない車を廃車にするのにも、それなりの費用がかかります。
数万円程度かかってしまうことになるので、少額でも現金化できる可能性があるのなら、何もせずに廃車にしてしまうのはもったいないということです。
そうはいっても、中にはどうしても買取価格がつかず、廃車にするしかないケースもあります。
そうなった場合、廃車手続きを行う必要があります。
廃車手続きには2種類あり、それぞれ目的が異なるため、状況に応じて適切な方を選択しましょう。
一時抹消登録 | 永久抹消登録 | |
一時的に公道を走行できない状態にする | 乗らなくなった車を解体する際に行う | |
必要書類 |
| |
申請場所 | 陸運局または軽自動車協会 | |
手続き方法 |
|
動かない車を廃車するとなると、レッカーを呼んだり、解体業者へ依頼したりと想像以上に手間とお金がかかります。
そんなときに活用したいのが「廃車買取業者」です。
「廃車買取業者」なら所有者が負担を感じることなく廃車にすることができ、場合によっては買取価格をつけてくれることもあります。
廃車買取業者の中には、レッカー費用も無料・廃車手続きも無料で行ってくれるところもあり、あとから費用が請求されるといった心配もないので、安心して利用することができます。
そのため、どうしても廃車にしなければならなくなったときは、「廃車買取業者」へ連絡するといいでしょう。
買取額がつけばさらにお得です。
逆にディーラーや中古車買取業者では処分費用を請求されることになります。
ディーラーや中古車買取業者の車の買取基準は「中古車として再販の価値が見込めるか?」という点で、ディーラーの場合は特に、新車販売が専門となるため、海外輸出やリサイクル部品の販売ルートを持っていません。
つまり、動かない車の場合、中古車としての価値を見込めず「廃車扱い」として逆に廃車請求されることになるのです。
- 廃車手続きの手数料 10,000円 ~ 20,000円程度
- 車の解体費用 10,000円 ~ 30,000円程度
- 車の引き取り費用(レッカー代)10,000円 ~ 20,000円程度
計 30,000円 ~ 70,000円程度
このように、廃車費用として3万円~7万円ほど請求されることになります。
また、ディーラーは店舗への持ち込みが基本のため、動かない車だと、引き取り費用(レッカー代)がかかってしまうことがほとんどです。
車を新しく乗り換えるときなどは無料での引き取り対応ができることもありますが、動かない車の廃車手続きを行うにあたってはあまり依頼したいとは言えないでしょう。
動かない車を保管するときに知っておきたい3つの耳より情報
「乗らない車を長期間保管している」と、継続的な税金の支払いが課せられます。
保管するだけでも維持費がかかるため、長年運転していない車があるのなら、売却を考えるのが妥当です。
8-1:「保管」だけでも維持費がかかる
所有している自宅や土地意外の場所で保管している場合、駐車場の利用料金を継続的に支払わなければなりません。
月額1万円以上を求められるケースも多く、年間10万円を超える出費になることもあります。
長期的な観点で考えると経済的な負担に影響する大きなポイントと言えるでしょう。
8-2:登録している以上「自動車税」が課せられる
抹消登録手続きが済んでいない場合、所有者に対して自動車税(種別割)の納税義務が発生します。
運転する頻度や「動くかどうか」といった点に関係なく、1年に1度車を所有している人が必ず課せられる税金です。
対象が車ではなく、車を登録した所有者である、というのがポイントで、原則4月1日に課税させられるため、売却するタイミングを見計らう意識も重要です。
還付を受けることはできますが、全額返してもらえる保証はないため、少しでも出費を抑えたいのであれば、4月を迎える前の時期に売却を済ませることが1番です。
関連記事:初めてでも安心!車の査定までにしておきたい4つの準備と豆知識
8-3:車の劣化を早めないために「保管期間・場所」に配慮する
車は定期的にエンジンをかけることで、オイルの循環やバッテリーの放電を防ぐことができます。
しかし、動かない車の場合エンジン内部は数か月で油膜がなくなり、サビや腐食につながりやすく、加えて、タイヤのゴムがひび割れる現象や足回りの劣化を早めてしまう可能性も考えられます。
さらに、車を屋外に放置すると雨風にさらされ、劣化スピードが早くなり、価値が急激に下がってしまう原因となってしまうため注意が必要です。
車が動かない場合はできるだけ早く手放すか、保管する場合は屋内へ入れておくのが賢明でしょう。
まとめ
- 動かない車でも買い取ってもらえる可能性はある
例え、動かない車であっても、パーツとして売る、修理すれば直る、最悪どうにもならない場合であっても鉄資源として再利用するなどの方法があるため、車買取業者の中には買取をしてくれるところがある。
- 車が動かなくなってしまう理由は故障だけじゃない
車が動かない理由として、バッテリーが上がった、車検が切れてしまった、など自分でどうにかできる場合も多い。
- 動かない車だからといって「廃車」にするのはもったいない
廃車にするのにも数万円程、費用がかかる。
買取してもらえる可能性はゼロではないため、一度は査定に出すべき。
- 動かない車は早めに手放す
動かない車をずっと保管していても、さらに状態が悪くなったり、維持費も余計にかかってしまう、などデメリットばかりなのでできるだけ早く対応するのがよい。