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コロナ禍の影響や半導体不足などの影響を受けて自動車業界は売上が減少しています。
また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響を受けてロシアに進出をしている日系企業の売上が減少していることがわかっています。
工場の稼働停止や完成車の輸出を停止している自動車メーカーも多数あります。
様々な影響を受けて、2022年3月の国内新車販売台数は前年同月比14.8%減の32万7293台になっています。
自動車業界は7カ月連続のマイナス
日本自動車販売協会連合会が発表した車種別新車販売台数は全ての車種の合計で32万7293台になっていて、前年の384,114に比べて14.8%もマイナスになっています。
前年よりも売上が増加したのは、ホンダ・三菱・UDトラックス(日産ディーゼル)の3社になります。
中でも、スバルは53.1%とかなり厳しい数字になっています。
また、東京商工リサーチが行った自動車部品メーカー全国5849社を対象とした業績動向調査では売上が売上2兆5000億円減と大きく落ち込んでいることがわかりました。
5849社の合計で27兆5012億円になっており、前期の3兆751億円から8.5%も減少しています。
ここから、業績はプラスになるのか
自動車業界にとって3月はかなり厳しい状況にあったため、自動車業界全体が落ち込んでしまったのでしょう。
3月16日に発生した福島沖地震が発生したため東北・関東地方に工場などの拠点があるメーカーは稼働停止や復旧が余儀なくされました。
また、ロシア国内に工場があるメーカーは稼働停止を行っており、完成車の輸出を停めている場合もあります。
3月は年度末で各メーカーが販売に力を注ぐ月でもあるため、ここで大きなマイナスを出してしまったことは今後も厳しい状況が続くでしょう。
ただでさえ、減産による納期遅れが続いている状態に福島沖地震やウクライナ侵攻などの影響を受けているため納期はさらに遅れる可能性があります。
このまま売れる車がない状態が続くと経営が難しくなる販売店などが増えてきそうです。
自動車メーカーの低迷が関連産業にまで及んで、日本経済にも大きな影響を与えることも考えられます。
中古車の価格は上昇しているが…
例年だとセールなどで盛り上がっていた自動車業界でしたが3月には地震などの影響が大きく売上が伸びませんでした。
半導体不足などの問題も解決していないので、自動車メーカーを取り巻く状況がどんどん厳しくなっていくように感じます。
半導体不足もあって中古車の価格は上昇傾向にあるようですが、業界全体を盛況にする勢いはなさそうです。