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オービスの種類(移動式・固定式など)や速度違反検挙の流れを解説

       
筆者たかまさ
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高速道路や幹線道路を走行していると、「速度自動取締路線」と書かれた青い看板を見かけることがあります。

これは自動速度取締装置のオービスが設置されていることの予告看板になりますが、制限速度を一定以上超えてカメラの前を通過してしまうと、自動的に撮影されてスピード違反で摘発されてしまうものです。

また、最近では従来からある固定式オービスに加えて、持ち運びが可能な移動式のものも増えています。

今回はオービスについて、種類ごとの説明の他、ネズミ捕りやNシステムとの違い、違反後の流れについて紹介いたします。

オービスの種類は意外にも多い

オービス
オービスには固定式と移動式の違いの他に、速度を測定する方式によって、いくつかの種類に分けられます。

ループコイル式

固定式オービスに以前から採用されていますが、路面に埋め込まれた3つのループコイルによって速度を計測するものです。

コイル間を通過する速度を2回に分けて測定して、いずれも速度超過の際には、その先に設置されたカメラで撮影します。

なお、近年では老朽化が進み、減少傾向にあるそうです。

LHシステム

オービスLHシステム
ループコイル式の進化系で、設置数が現在もっとも多いタイプになります。

デジタルカメラがストロボや回転灯とともに、大型支柱上に設置されており、レーダー探知機では反応しないことが特徴です。

レーダー式

登場は1980年前後と古くからあるタイプで、道路の上部にレーダーが設置されており、マイクロ波を利用して速度を測定を行い、速度超過を感知すると路肩のカメラで撮影をします。

近年では老朽化で撤去されるものもありますが、中には撤去費用がかかることや、速度抑制のためのダミーとして有用などの理由で、作動させないで設置されたままのものも少なくないようです。

Hシステム

オービスHシステム
レーダー式の進化系で、レーダーセンサーとデジタルカメラ、ストロボが門型の大型支柱の上に設置されています。

移動式オービスも多種多様

可搬式オービス
移動式オービスも、一人で持ち運びができる小型の可搬式、トラックに載せて移動する半可搬式などがあります。

また、測定方式も主流となっているレーザー式の他に、新Kバンドといわれる周波数帯を利用したレーダー式、ネズミ捕りなどで多く用いられている、2組の装置を道路に設置して使用する光電管式移動式などがあり、種類も多種多様です。

ネズミ捕りやNシステムとの違いについて

ネズミ捕りとの違い

ネズミ捕り
ネズミ捕りは光電管式やレーダー式の装置を用いて速度を計測して、速度超過のクルマを検知すると警察官が制止して、違反切符を切る作業が必要となるため、複数の警察官が必要となり、走行中のクルマを制止するといった危険も伴います。

オービスであれば、固定式では24時間無人で稼働も可能なことと、移動式であっても制止や違反切符をその場で切る作業が不要なため、警察官も最小限の人数で運用が可能です。

Nシステムとの違い

Nシステム
全国の高速道路や幹線道路などに数多く設置されているNシステムは、オービスと外観も似ていることから、間違えられることも多いようです。

Nシステムの正式名称は「自動車ナンバー自動読取装置」で、オービスと同様にカメラでナンバーなどを読み取りますが、速度を計測する装置やストロボは付いていません。

主な使用目的として犯罪捜査に使われることから、オービスと違い道路上すべてのクルマを撮影できるため、撮影範囲は幅広いことが特徴といえます。

なお、オービスと違い事前に予告看板も設置されていないことから、突然前方に現れますので、勘違いして急ブレーキを踏まないように注意しましょう。

オービスを作動させしまった時の対応について

オービスが作動するとストロボがまぶしいくらいに赤や白色に光りますが、もし光らせてしまった際の対応を解説します。

早ければ数日で出頭通知が届く

速度超過でオービスを作動させてしまった際には、早ければ数日から1カ月ほどの間に、クルマの所有者宛てに出頭通知書が届きます。

通知書には出頭日時や出頭場所が記載されていますが、出頭場所が遠方の場合は最寄りの警察署に変更してもらうことも可能です。

警察署へ出頭、赤切符は略式裁判に

警察署に出頭すると、事情聴取や撮影画像の確認が行われますが、速度違反を認めれば超過した速度に応じて、青切符(交通反則告知票)か赤切符(告知票・免許証保管証)が渡されます。

青切符を受け取った場合は、反則金を期日までに支払って終了ですが、赤切符を受け取った場合は、後日裁判所で略式裁判を受けて、決められた罰金を支払うことが必要なほか、免停となるため講習を受けるなどの手続きも必要です。

まとめ

今回はオービスについて、その種類やネズミ捕りやNシステムとの違い、違反後の流れについて紹介いたしました。

オービスが作動する速度は、一般道で時速30㎞以上、高速道路で時速40km以上の速度超過が目安といわれていいますが、生活道路など道路の通行状況によってはそれ以下でも作動することがあるようです。

安全のためにもオービスのお世話にならないように、速度超過には十分に気をつけたいものですね。

【参考】
速度違反の取り締まり|警察庁

【サイト監修者】
Tomoki
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