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家族でのドライブだけでなくアウトドアや車中泊を楽しむなど、ミニバンは日本の車の中でも大人気のカテゴリーです。
日本では各自動車メーカーによって手軽なコンパクトサイズのものから、ファミリー層向けのミドルサイズ、大きなボディに広々とした居住空間と豪華な装備が魅力のフルサイズまで数多くのミニバンが発売されています。
また、ミニバンは車種も多いことから購入しようと検討する際には、どの車種がよいのか迷ってしまいがちです。
そこで数ある国産ミニバンの中から、ユーザーの満足度が高い車種をランキング形式で紹介、高評価の理由も徹底解説いたしますので、購入を検討する際に参考にしていただければと思います。
このページの目次
ミニバン!満足度ランキング
5位:フルサイズミニバンのヴェルファイア
※画像出典:トヨタ ヴェルファイア|トヨタ自動車WEBサイト
トヨタのミニバンの中でも最上級車種となるヴェルファイアの現行モデルは、姉妹車アルファードと共に2023年6月に発売されました。
5m近い全長のボディは迫力あるデザインで、ボディサイズに合わせて車内も圧倒的に広く高級感があることから人気車種となっています。
パワートレインは2.5LガソリンターボとHVの2種類、どちらも4WDが選択可能です。
今回は快適な車内や豪華な装備、走行性能を高く評価しましたが、燃費と価格の満足度が1位~4位の車種に比べてや低いことから満足度ランキング5位とさせていただきました。
快適で豪華な車内は多くのユーザーが高評価
ヴェルファイアはドライバーを含めた乗員が快適に過ごせる広さはもちろん、車内の空気を浄化する「ナノイーX」や後席には足全体を包み込むように温める「リアヒーターエアカーテン」、後席サイドウィンドウには「サイドサンシェード」など、数々の快適装備が搭載されています。
また、シートも上質な本革が使用されるなど豪華な車内は、ユーザーからは「走るホテル」といわれるほどで、車内への満足度は高いようです。
走行性能にも満足の声が多い
2tを超える車重にも関わらず、走行性能に関しては「坂道でもパワフル」、「普通に走る分には文句なし」と満足する声が多数を占めており、防音性の優れた車内の静粛性もユーザーから高評価を得ています。
一方で燃費は、ガソリン車(2WD)で10.3Km/L、HV車(2WD)は17.5~17.7㎞/L(いずれもWLTCモード)と、フルサイズミニバンとして考えれば及第点とするユーザーが多い中で、ガソリン車の燃費に不満の声を挙げるユーザーも少数ながらいるようです。
価格面もおおむね高評価
ヴェルファイアの車両本体価格はエントリーグレードのZ Premierではガソリン車が6,555,000円、HV車で6,900,000円、最上級グレードのExecutive LoungeはHV車のみで8,700,000円(いずれも2WD)となっています。
「品質に見合った価格」と評価する声が多いのですが、「ファミリーカーとしては高すぎる」といった声も見受けられました。
4位:コンパクトボディに3列シートのシエンタ
※画像出典:トヨタ シエンタ | トヨタ自動車WEBサイト
トヨタシエンタは全長4,260㎜のボディに3列シートを装備した7人乗りのコンパクトサイズのミニバン、現行モデルは2022年8月に発売開始されました。
1.5LガソリンエンジンとHVの2種類のパワートレインが用意されており、駆動方式は2WDのみ、乗車定員は5人乗りと7人乗りの2種類となっています。
シエンタは取り回しのよさ、低価格なだけでなく燃費もよいこともあり幅広いユーザーから高評価を得ていることから、今回は4位といたしました。
低床&フラットなフロアは乗り降りも楽
地上高330mmの低い後部座席のフロアは段差もなく、2列目シートが前にスライドすることもあり、3列目シートからでも小さな子供やお年寄りの乗り降りが楽な点は、ファミリー層を中心に高い評価を得ています。
また、内装に対しては収納スペースが足りないとの声はあるものの、シンプルで飽きがこないデザインに満足する声も多いようです。
ガソリン車も燃費への満足度が高い
シエンタの燃費は、ガソリン車(7人乗り)で18.3㎞/L、HV車(7人乗り)で28.2Km/L(いずれもWLTCモード)と低燃費なため、長距離ドライブをする際にもガソリン代をあまり気にする必要がないことから、高い評価をするユーザーが多く見受けられます。
また、パワーは控えめですが操作性に癖もなく運転がしやすいなど全体的に走行性能の満足度は高いといえるようです。
ファミリーカーとして手頃な価格が魅力
車両本体価格はガソリン車の7人乗りが2,305,200~2,686,600円、HV車の7人乗りで2,430,000~3,036,600円と手頃な価格で購入できることから、ユーザーからの価格面での評価はかなり高いといえます。
3位:走行性能抜群のステップワゴン
※画像出典:ステップ ワゴン|Honda公式サイト
ステップワゴンはホンダのミドルサイズミニバンとして人気車ですが、現行モデルは2022年1月に発売されました。
パワートレインは1.5Lのガソリンターボとe:HEVと呼ばれる2モーターのHVの2種類に4WDの設定もあり、それぞれに標準グレードのAIRと上級グレードのSPADAが用意されています。
ステップワゴンは総合的にも満足度はかなり高い車ですが、中でも車内の広さと走行性能は他のミニバンと比べても高く評価されていることから今回は3位としました。
広い車内は多くのユーザーが満足
ステップワゴンの車内はクラス最大級の広さを誇り、2列目シートが大きくスライドできることから、窮屈になりがちな3列目シートでも自然な着座姿勢をとることが可能です。
また、座面の厚みも十分な座り心地のよいシートに、前方視界もよいことから車酔いしにくいことなど、長時間のドライブでも快適な車内空間はユーザーから高い評価を得ています。
走行性能や乗り心地の満足度も高い
e:HEV搭載車はもちろんパワフルで満足度も高いのですが、ライバル車の多くで動力性能に不満が少なくないガソリン車もターボ付きとなっていることから、「加速性能がよい」などユーザーから高評価を得ています。
また、高速道路での安定感もあり、揺れが少なく乗り心地もよいなど、走行性能は全般的に高い評価をするユーザーが多いようです。
少々割高な価格でも満足するユーザーも多い
車両本体価格はAIRのガソリン車が3,053,600円、最上級車のe:HEV SPADA PREMIUM LINEは3,912,700円とライバル車と比べてやや割高感を感じますが、「走行性能を考えれば安い」と価格面でも満足するユーザーが多くみられます。
2位:e-POWERが人気のセレナ
※画像出典:日産:セレナ公式ページ
日産セレナは2022年12月(e-Power車は2023年4月)に現行モデルが発売開始され、人気を得ているミドルサイズのミニバンです。
パワートレインには、2.0Lガソリンエンジンのほかにe-Powerが選択でき、4WDも一部グレードには用意されています。
「プロパイロット」など数々の新技術搭載のほか、室内の広さや使い勝手なども好評で、ミドルサイズのミニバンとしての基本性能への満
足度が高いことから、今回は2位の評価といたしました。
乗り心地の良さと多彩なシートアレンジが高評価
セレナのユーザーの多くからは、「ホールド感と厚みのあるシートがいい」、「室内の静粛性が高い」、「道路の段差をソフトに吸収してくれる」など、乗り心地のよさを評価する声が数多く挙げられています。
その他にも室内空間の広さに加えて、2列目中央から1列目シートへウォークスルーが可能な「スマートセンターシート」や、多彩なシートアレンジ、頭部の揺れを抑えるシートなど車酔い対策にも高い評価がされており、室内空間への満足度はかなり高いといえるでしょう。
プロパイロットは優れもの
セレナには一部グレードには日産の自動運転技術「プロパイロット2」が搭載されていますが、全車に標準装備されている運転支援システム「プロパイロット」は、ユーザーから高い評価を得ています。
「プロパイロット」は、高速道路での運転時にアクセル・ブレーキ・ステアリング操作の支援を行い、車線の中央をキープすることや適正な車間をキープするなどの運転支援が受けられるため、「高速道路を使った長距離ドライブが楽になった」など高評価をするユーザーが多いようです。
価格面でも高評価が多い
セレナの車両本体価格は、エントリーグレードXのガソリン車で2,768,700円、Xのe-Power車は3,198,800円、「プロパイロット2」が標準装備された最上級グレードのe-Power LUXIONでは4,798,200円と幅広い価格設定となっています。
ライバル車と比べて決して安くない価格ですが、ユーザーからは「性能や装備を考えると安い」、「e-Powerを搭載車としては妥当な価格」など、価格面でも満足する声も多いようです。
1位:すべてが高バランスなトヨタノア
※画像出典:トヨタ ノア | トヨタ自動車WEBサイト
ノアは現行モデルが2022年1月に発売され、2023年は年間ミニバン販売台数1位に輝いたミドルサイズの人気ミニバンです。
パワートレインには2.0LガソリンエンジンとHVの2種類が設定されており、4WDもラインナップに加えられています。
今回はミニバンとしての使い勝手や燃費、走行性、安全性能と、幅広いユーザーからバランスよく高評価を得ていることから、満足度ランキング1位にさせていただきました。
多彩なシートアレンジ・乗降性の良さが高評価
ミドルサイズのミニバンだけにノアの室内は広く、内装にソフトパッドが使われるなど先代よりも上質な質感に満足するユーザーも多いようです。
低くフラットなフロアに広い間口の後部スライドドア採用により、2列目と3列目シートからの乗降性も満足いくレベルとなっています。
また、多彩なシートアレンジができることや、3列目のシートがワンタッチでたためること、収納スペースが多いことなども、ユーザーからの評価が高い点です。
燃費や走行性能にも満足の声が多い
ノアの燃費はガソリン車で14.3~15.1㎞/L、HVでは22.0~23.4㎞/L(いずれもWLTCモード)とミドルサイズのミニバンとしては低燃費を実現、とくにHV車の燃費には高い評価が寄せられています。
走行性能ではHV車だけでなくガソリン車でも「低速域の加速がよい」と評価するユーザーも多いようです。
その他ではAピラーが細いことから、安全性に大きく関わる視界のよさを高評価するユーザーも少なくありません。
装備を考えれば納得の価格
価格はガソリン車2WDの車両本体価格で2,670,000円~3,320,000円、HV車2WDでは3,050,000円~3,670,000円と上級車種のアルファード・ヴェルファイアに比べて、かなり抑えた価格設定となっています。
安全運転支援システムや安全性能、T-Connectなど先進の装備類に、質感の高い内装などから、「前モデルより価格は上がったが車の内容からみれば安いくらい」、「この装備でこの価格なら文句なし」などユーザーの満足度はかなり高いといえるでしょう。
ミニバンに求められているモノとは
ミニバンは、その名の通り「ミニ」と「バン」を組み合わせた車両カテゴリですが、日本では家族やグループでの移動を想定した、多機能かつ快適な車両として高い人気を誇ります。
ミニバンに求められている要素は多岐にわたり、それぞれのニーズに応じたモデルが数多く存在します。
ここでは、現代のミニバンに求められる主な要素を、筆者独自の切り口で考察してみたいと思います。
広い車内と快適性
ミニバンを選ぶ上で最も重視されるポイントの一つが、広い車内空間です。
家族でのドライブやアウトドア、車中泊など、多様なシチュエーションで快適に過ごせる広さが求められます。
特に日本の道路事情や駐車場のサイズを考慮すると、フルサイズのミニバンはやや大き過ぎると感じる方もいますが、広さと取り回しの良さを兼ね備えたミドルサイズのミニバンが人気を集めています。
また、快適性も重要です。シートの質感や座り心地、エアコンの効き具合、車内の静粛性などが高いレベルで求められます。
トヨタのヴェルファイアや日産のセレナなど、上位モデルには高級ホテルのような装備が施されており、これがユーザーから高評価を得る要因となっています。
多彩なシートアレンジと収納力
ミニバンの魅力の一つは、その柔軟なシートアレンジと収納力です。
家族構成や用途に応じてシートの配置を変えられる機能は、特に小さなお子様がいる家庭やアウトドア好きの家族には非常に便利です。
ホンダのステップワゴンやトヨタのノアは、3列目シートが床下に収納できるなど、多彩なアレンジが可能で、荷物の多い旅行やキャンプにも対応できます。
安全性能と運転支援システム
家族を乗せる車として、安全性能は最も重視される要素の一つです。近年、各メーカーは衝突回避システムや車線維持支援、ブラインドスポットモニターなど、最新の安全技術を積極的に導入しています。
日産のセレナに搭載されている「プロパイロット」は、自動運転技術の先駆けとして高い評価を受けています。このような技術は、高速道路での長距離ドライブを楽にし、ドライバーの疲労を軽減する役割も果たしています。
燃費性能と環境配慮
燃費性能も無視できない要素です。ガソリン価格が上昇傾向にある中で、燃費の良いミニバンは経済的にも魅力的です。
ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)が増加している中で、トヨタのシエンタやホンダのステップワゴンなど、多くのモデルが低燃費を実現しています。
特に、ハイブリッド車は環境負荷を低減する点でも注目されており、ユーザーからの支持を集めています。
価格とコストパフォーマンス
最後に価格も重要な要素です。高機能であっても、価格が高すぎると手が届きにくくなります。
ミニバンは長く乗ることを前提とした購入が多いため、初期投資だけでなく、燃費やメンテナンスコストも含めたトータルコストでの評価が必要です。トヨタのノアやシエンタは、高機能でありながら手頃な価格設定が評価されています。
まとめ:ミニバンの満足度ランキング
今回のランキングでは、各自動車メーカーが提供する多彩なミニバンをユーザーの満足度を基準にして評価しました。ヴェルファイア、シエンタ、ステップワゴン、セレナ、そしてノアと、それぞれが独自の魅力と特長を持っています。
ヴェルファイアは豪華な装備と広々とした車内で高評価を得ていますが、燃費と価格の面で少し後れを取る結果となりました。
それに対してシエンタは、コンパクトながら3列シートを持ち、低価格と優れた燃費でファミリー層から高い支持を集めています。
ステップワゴンはその広い車内と優れた走行性能で、多くのユーザーを満足させています。
セレナはe-POWERとプロパイロットの技術により、快適なドライブ体験を提供し、乗り心地や安全性能で高評価を受けています。
そしてランキング1位に輝いたノアは、全体的なバランスの良さと多彩なシートアレンジ、優れた燃費性能、安全装備の充実が高く評価されました。
ミニバン選びで重要なのは、家族のライフスタイルや使用目的に合った車種を選ぶことです。
アウトドアや長距離ドライブを頻繁に楽しむなら、広い車内と快適装備が充実したヴェルファイアやセレナが適しているでしょう。
一方で、街乗りや日常の買い物、送り迎えがメインなら、取り回しの良いシエンタや価格面で魅力的なノアが適しています。
ステップワゴンはその中間に位置し、様々な用途に対応できるオールラウンダーとして魅力的です。
ミニバンは家族の一員として、長く付き合うことになる車です。
各モデルの特徴をよく理解し、自分たちのライフスタイルに最適な一台を見つけてください。
<参考記事>
CAR-TOPICS(ガリバー) 「【2024年版】ミニバンおすすめ人気ランキング|価格や燃費、サイズを比較」
https://221616.com/car-topics/minivan-recommend/