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新車を購入する際、誰もが少しでもコストを抑えたいと考えることでしょう。
そのため、現金一括払いを選択肢に入れる方も多いはずです。しかし、「車を現金一括で買うとディーラーが嫌がる」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
果たして、これは本当なのでしょうか?
そして、もし本当ならディーラーが一括払いを嫌がる理由は何なのでしょうか。
当コンテンツでは、一括払いと値引きの関係やディーラーの本音について、車の流通に詳しいFPとしての実績を基に詳しく探ります。
現金一括払いを考えている方も、少しでもお得に車を購入したい方も、この情報は貴重だと思います。
当コンテンツを読むことで、車の購入方法に対する見方や考え方が変わるかもしれません。
このページの目次
現金一括での車購入はディーラーに嫌がられるのか?
新車を購入する際に現金一括払いを選ぶ方も多いですが、ディーラーに嫌がられるという噂を耳にしたことはありませんか?
実際のところ、ディーラーがローン契約を勧める理由はしっかりとあります。
その背景について詳しく見ていきましょう。
ディーラーが現金一括よりもローン契約を勧めるのには訳がある
ディーラーにとってローン契約は重要な収入源です。車を売った際の利益率は意外と低く設定されていて10%を下回る案件も珍しくありません。
すなわち、車両の販売利益だけでは大きな収益を得ることは難しいのが現実です。
一方で、長期的なローンが組めれば、その手数料だけでも十数万円になることも多く、場合によっては車の販売利益を上回ることもあります。
そのため、ディーラーは現金一括払いよりもローン契約を勧める傾向があります。
ローン契約には手数料収入に加えて、ローン契約に付随する保険商品などの販売機会も増えるため、ディーラーにとってはメリットが大きいのです。
一括払いではディーラーの利益が少ない
現金一括で車を購入すると、ディーラーは車両の販売利益しか得られません。
上項で解説した通り、販売利益だけでは収益が限られているため、ディーラーにとってはローン契約の方が魅力的です。
一括払いではローン手数料や関連する保険の収益も得られないため、ディーラーとしてはローン契約を強く勧めたくなるのです。
お客様にとっては現金一括払いが最も経済的に思えるかもしれませんが、ディーラーの立場からするとローン契約の方が、キャッシュポイントが増加し、結果的に収益が高くなるのです。
全ての車種が同じ扱いという訳ではない
ただし、全ての車種が同じ対応を受けるわけではありません。
高級車や輸入車など利益率が高い車種の場合、現金一括払いでもディーラーは十分な利益を得られるため、歓迎されることもあります。
逆に、利益率の低い軽自動車や低価格帯の車種では、現金一括払いだとディーラーの収益が少ないため、ローン契約を強く勧められることが多いです。
このように、車種や価格帯によってディーラーの対応が変わることを覚えておきましょう。
正確には嫌がられるのではなく提案される
現金一括払いを嫌がられるというよりも、ディーラーは支払い方法の1つとしてローンを提案してきます。
ローン契約を通じて得られる収益が大きいので、ディーラーは積極的にローン契約を提案します。
とは言うものの、現金一括払いを「不可」とされることはありません。
買い手側(お客側)の交渉術としては、ローンの提案を受けたら、それを逆手に取って値引き交渉のチャンスと捉えましょう。ローン契約を条件に値引きを引き出すことで、よりお得に車を購入することができるかもしれません。
支払い方法を選ぶのは客(消費者)
現金一括払いを選ぶかローン契約を選ぶかは、個々の経済状況や購入する車種に大きく依存します。
ディーラーの視点から見ると、ローン契約には多くのメリットがあるため勧めたくなるのは当然ですが、客側(消費者)としては自分にとって最も有利な選択肢を見極めることが重要です。
ローン契約を受け入れて値引きを狙うのも一つの戦略ですが、現金一括払いで確実な支出を抑えることも一つの賢い選択です。
最終的には、自分のライフスタイルや経済状況に合った購入方法を選ぶことが、最も満足度の高い車購入へと繋がるでしょう。
当てはまる?車を現金一括払いで買うべき人の4つの特徴
冒頭で車を現金一括払いで購入すべきかどうかは人によって異なるとお伝えしましたが、以下4つの特徴に当てはまる人は現金一括払いでの購入がおすすめです。
- 総支払額を安く抑えたい人
- 資金に余裕がある人
- 自分の所有物にしたい人
- 他にローンを組む予定がある人
特徴を1つずつ解説していくので、自分が現金一括払いで車を購入すべきかしっかり見定められるようにしましょう。
総支払額を安く抑えたい人
車の総支払額を安く抑えたい人は、現金一括払いがおすすめです。
車の購入時の支払い方法には、現金一括払い以外にローン払いがあります。
ただしローン払いには金利が発生し、支払い総額は高くなるので安く抑えたい人は現金一括払いで車を購入しましょう。
資金に余裕がある人
資金に余裕がある人も現金一括払いがおすすめです。
先程お伝えしたように、現金一括払いは総支払額が最も安く済む支払い方法なので、資金に余裕がある人は現金一括払いで車を購入するのがベストです。
自分の所有物にしたい人
車を自分の所有物にしたい人も現金一括払いで車を購入すべきです。
ローンのような分割払いで車を購入する場合、基本的に返済が終わるまで所有権はローン会社にあります。
そのため、いち早く購入した車を自分の所有物にしたい人は、現金一括払いで車を購入するようにしましょう。
他にローンを組む予定がある人
他にローンを組む予定がある人は、現金一括払いで車を購入した方が良いです。
車のような高額商品をローンで購入すると他のローンを組む時に審査が厳しくなり、最悪の場合審査落ちする可能性があります。
ローンの重複は審査落ちしやすい原因の1つなので、他にローンを組む予定がある人は現金一括払いがおすすめです。
現金一括払いをしない方がいい人の2つの特徴
上項では、現金一括払いで車を購入すべき人の特徴を解説しましたが、中には現金一括払いが向かない人もいます。
ここでは、現金一括払いをしない方がいい人の以下2つの特徴を解説します。
- 資金に余裕がない人
- どうしても欲しい車がある人
上記の特徴に当てはまる人は、現金一括払いで車を購入すると後悔をしてしまう恐れがあるので、必ず購入前に確認しておきましょう。
資金に余裕がない人
資金に余裕がない人は、車を現金一括払いで購入するのはやめましょう。
無理して現金一括払いを行うと、購入後の生活プランが圧迫される恐れがあります。
資金に余裕がない状態は精神的にもあまり良くないので、現金一括払いで車を購入するのはおすすめできません。
どうしても欲しい車がある人
どうしても欲しい車がある人は、現金一括払いで車を購入するのはやめておきましょう。
欲しい車が用意している資金を超えていると購入ができず、他の車で妥協する方がいますが後々必ず後悔します。
そういった方は、資金が貯まるまで待つか後ほど紹介するローン払いで車を購入するのがおすすめです。
現金一括払いの2つの払い方
現金一括払いで車を購入する場合、以下の2つの方法で支払いをすることができます。
- 振込支払い
- 直接手渡し
現金で支払うことに変わりはありませんが、自分にあった方法を選べば普段忙しい方でもスムーズに支払いを行うことが可能です。
それぞれの支払い方法をみていきましょう。
払い方①:振込支払い
現金一括払いで車を購入する場合、振込支払いでの購入がベストです。
振込支払いであれば、支払い後に明細管理ができる上に万が一の販売店側との金銭トラブルに巻き込まれる心配もありません。
払い方②:直接手渡し
自動車販売店に直接現金を持っていき、手渡しで車を購入することも可能です。
ただし紛失の恐れや、販売店が預かった現金を銀行に預けに行くという手間が増えるため、払い方としては余りおすすめできません。
振込支払いができるのであれば、極力支払いは振り込みで行うようにしましょう。
一体なぜ!?現金一括払いを販売店が嫌がる理由
3章で現金一括払いの払い方について解説しましたが、実は現金一括払いは販売店側に嫌がられる傾向があります。
「すぐに現金が手に入った方がいいんじゃないの?」と思われる方もいますが、実際に現金一括払いよりローン払いの方が販売店側が得られる利益が大きいからです。
ローン払いで契約すると、販売店がローン会社にローンの契約を申請します
そこでキックバックとして中間マージンが発生するので、現金一括払いよりも利益が大きくなるのです。
ただし現金一括払いを拒否する販売店はほとんどないので、参考程度に頭に入れておくとよいでしょう。
ローンで代用!車の購入に使える2種類のローン
現金一括払いで車を購入すべきでない人は、ローン払いで車を購入しましょう。
ローンには以下の2種類があります。
- カードローン
- マイカーローン
上記ローンは金利や特徴が異なるので、自分にあった方を選んで利用するようにしましょう。
マイカーローン
マイカーローン | |
ローンの種類 | ローンの特徴 |
ディーラーローン | 車の購入と同時にローン契約ができる 金利は8%前後とやや高め |
銀行ローン | 金利が4%程度と低めに設定されている |
自社ローン | 金利0%でローンを組むことが可能 |
マイカーローンは、金利が低いおすすめのローンです。
またマイカーローンにも以下3つの種類があります。
- ディーラーローン
- 銀行ローン
- 自社ローン
それぞれのローンで金利や審査の厳しさが異なるので、自分にあったローンを契約して購入を行いましょう。
カードローン
カードローンでも車を購入することは可能です。
万が一マイカーローンに落ちてしまった場合でも、カードローンを利用すれば分割払いで車を手に入れることができます。
ただしカードローンはマイカーローンに比べて金利が高く、場所によっては15%以上になるところもあるので注意が必要です。
気をつけて!ローン払いの2つの注意点
ローン払いを利用すれば手持ちに資金がなくても車を購入できるので便利ですが、以下の2点には注意が必要です。
- 支払い総額が高くなる
- 長期的に固定費が増える
それぞれの注意点をしっかり抑えておかないと、購入後に後悔する恐れがあります。
さっそくみていきましょう。
注意点①:支払い総額が高くなる
ほとんどのローンには、金利というものが発生します。
金利はローンによって異なりますが、現金一括払いに比べて支払い総額は高くなるので注意が必要です。
注意点②:長期的に固定費が増える
ローン契約を行うと、毎月決まった金額をローン会社に返済することになります。
返済期間は自分で設定することができますが、返済期間の間は固定費が1つ増え、人によっては生活が厳しくなるので注意が必要です。
手が届かない車をGET!車を安く買う10の手段
ローン払いよりも現金一括払いの方が支払い総額も安く、毎月の支払いの煩わしさもないのでメリットがあるといえます。
ただし、欲しかった車が用意している資金以上の金額だと購入できないので、すぐ手に入れたいのであればローンを組まざるを得ません。
そこで紹介したいのが、車を安く買うための以下10の手段です。
①車を高額で売却する
②安く買える時期を狙う
③金利の低いローンを選ぶ
④残価設定ローンを利用する
⑤諸費用を削る
⑥ディーラーやレンタカー会社の車を買う
⑦リセールバリューの高い車種を選ぶ
⑧人気のないカラーを選ぶ
⑨モデルチェンジされる車を狙う
⑩カーリースを利用する
上記の手段を使えば、今の資金では手が届かない車も手に入れることができるかもしれません。
詳しい内容については下記記事にて解説しているので、ぜひご覧になり欲しかった車を現金一括払いで手に入れましょう。
参考記事:知らなきゃ損!車を安く買う10のコツと実際の購入手順を詳しく解説
高価買取で資金倍増!おすすめ一括査定サイト3選
上項では、車を安く買う10の手段を解説しました。
その中でも今利用している車を売却すれば、すぐにまとまった現金が手に入るので現金一括払いで車を購入することが容易になります。
ただし高額で売却を行いたい方は、店舗で車の売却をするのではなく一括査定サイトを利用するようにしましょう。
一括査定サイトでは、複数の車買取業者があなたの車を同時査定し、買取金額を提示してくれます。
1番高い査定金額を提示した業者に買取依頼を行うことで、簡単に高価買取を実現させることが可能です。
さらに、これから紹介する以下3つの一括査定サイトを利用すれば、一括査定サイトの利用が初めての方でも安心して高価買取を狙うことができます。
- カーセンサー
- ナビクル
- ズバット車買取比較
上記3つのサイトは一括査定サイトの中でも人気があるサイトなので、一括査定を利用したい方はぜひ利用してみることをおすすめします。
最後に、それぞれのサイトを簡単に紹介していきます。
カーセンサー
カーセンサーは、買取業者が1,000社を超えている規模の大きいサイトです。
最大同時査定数も30社と多いので、自分にあった業者を探しやすく高価買取が狙いやすいのが大きな魅力といえます。
初めて一括査定サイトを利用される方は、カーセンサーを利用すれば問題なく高価買取を実現させることができるでしょう。
ナビクル
ナビクルは、提携業者数が55社で最大同時査定数が10社と規模の小さいサイトです。
ただしその分査定結果を早く知ることができ、利用前の登録もわずか45秒でできるので、早く買取をしたい方におすすめのサイトといえます。
ズバット車買取比較
ズバット車買取比較は、10年を超える実績があり利用者も非常に多いです。
またズバット車買取比較には、他サイトにはないカスタマーサポートチームというものがあり、わからないことは年中無休で相談することができます。
提携業者数は200社を超えており、最大同時査定数10社とバランスが取れたサイトです。
まとめ
本記事では、現金一括払いで車を買うべき人の以下4つの特徴を解説しました。
- 総支払額を安く抑えたい人
- 資金に余裕がある人
- 自分の所有物にしたい人
- 他にローンを組む予定がある人
ただし記事内で紹介したように、中には車を現金一括払いで購入しない方がいい人もいるので、そういった方はローンを契約して購入すると良いです。
自分にあった支払い方法を選び、後悔のない車の購入を行いましょう。