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今年は例年より地域によっては梅雨明けが早く、6月には地域によって記録的な猛暑を記録する日もありました。
これから夏休みやお盆休みを控えて、車でのレジャーや旅行を計画されている方も、多いのではないでしょうか。
夏場は人だけでなく車にも過酷なシーズンですので、ほかの季節とは違ったトラブルも起こりやすいものです。
楽しいレジャーや旅行が車のトラブルで台無し、誰もが避けたいと思うことでしょう。
今回はJAF(一般社団法人 日本自動車連盟)において、昨年のお盆休み期間に救援要請による出動が多かったロードサービスのデーターをもとに、夏場のお出かけ時に気をつけたい車のトラブルを紹介していきます。
このページの目次
救援要請による出動件数は2021年1年間で約215万件!
JAFにおいて、2021年1年間の出動件数は、2,158,586件(以下すべて二輪車も含む)に及びました。
出動の理由で一番多いのは、バッテリーあがりで879,403件と、全体のおよそ40%を占めています。
続いて、タイヤのパンクやバーストで401,290件と全体の18.59%を占め、3位には落輪・落込が166,829件と出動理由の中でも上位に入りました。
また道路種別では、一般道が2,102,080件と全体の約97%を占め、高速道路上は56,506件の全体の約3%となっています。
お盆期間中の高速道路上ではバッテリーあがりが最多
2021年8⽉7⽇〜2021年8⽉16⽇の期間中に、JAFの出動件数は合計66,675件でした。
こちらでは、お盆期間中に出動回数が特に多かったものを紹介していきます。
高速道路上ではタイヤのパンクやバーストがトップ
年間を通してでは2位のタイヤのパンクやバーストでしたが、お盆期間中の高速道路上では1位、一般道路上では2位の出動回数を記録しています。
夏場は外気温や路面の温度も上がり、タイヤにとっても過酷な季節だといえるでしょう。
空気圧が減ったタイヤでは、バーストにつながるスタンディングウェーブ現象(タイヤが波打つ現象)も起こりがちです。
また、高速走行時にはタイヤ表面の少しのひび割れでも、バーストにつながる恐れがありますので、走行前にはタイヤの残り溝や空気圧、表面のひび割れのチェックをしましょう。
冬場だけでなく、夏場もバッテリー上がりが多い
バッテリーあがりは寒い冬場が多いイメージがありますが、お盆期間中も一般道上での1位、高速道路上では4位と上位に入っています。
冬場は気温の低下によりバッテリーの能力が下がることで、バッテリーあがりが起きてしまいます。
しかし気温の高い夏場では冬場に比べて、エアコンのフル稼働などでバッテリーへの負荷は増大する傾向があるようです。
とくに渋滞時などアイドリング状態が長い場合には、電気の使用量にバッテリーの充電が追いつかないため、バッテリー上がりが起こりやすくなります。
走行前には、バッテリーのインジゲーターによる充電状態のチェックや、バッテリー液のチェックをしておきましょう。
その他にも起こりやすいトラブルを紹介します
燃料切れによる高速道路上の出動回数は2位でした
お盆期間中の高速道路は、普段ではみられないような距離の交通集中による渋滞が発生します。
そのため、燃料切れによる出動回数は高速道路上では2位(一般道では8位)と、通常時にくらべて多い比率を占める結果となりました。
お盆期間中の高速道路では交通集中だけでなく、事故による大渋滞も発生しますので、燃料の消費は計算どおりにはいかないことも考えられます。
また真夏ということもあり、エアコンを使用することから普段より燃費も悪化しますので、じゅうぶんな余裕をもって給油しておくことが必要でしょう。
脱輪や落輪は一般道では3位でした
車のトラブルではなく人的なミスが原因になりますが、脱輪や落輪は一般道での3位(高速道路上では圏外)に入っています。
不慣れな道を走ることが多く、また普段運転されない人が運転することも多いために件数が増えているようです。
狭い場所での方向転換などでは側溝などに気をつけて、運転に慣れないドライバーはできれば同乗者に誘導をしてもらいましょう。
真夏の車のトラブルのまとめ
今回は昨年のお盆期間中にJAFの出動回数が多かったものを中心に、いくつか紹介してきました。
この時期は暑さが厳しいだけでなく、交通集中などによる渋滞などもあり、車のトラブルも多いようです。
走行する前にチェックと対処をすることで、これらのトラブルを未然に防げる場合もあります。
お盆休み中に旅行やレジャーなどの楽しい時間を過ごすためにも、トラブルや事故のないドライブを心がけたいものです。
この記事を最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
【参考】JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)「よくあるロードサービス理由」