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中古自動車販売業者が利用するのが「中古車オートオークション」です。完全会員制で一般の消費者には、あまり知ることの出来ない世界です。
もし、あなたが中古車を購入していたら多分「中古車オートーオークション」経由であなたの手に届いている車両かもしれません。また一般消費者にはあまり知られていない「USSプライムタイムコーナー」などもあります。
ただし、オークション出品には一定のリスクが伴いますので、事前にリスクヘッジ策を講じておくのも大切です。
当記事では、「中古車オートオークション」と出品の前の「リスクヘッジ」について徹底解説いたします。
このページの目次
オークションに出品する前に一括査定でリスクヘッジを
オークションは、競り上がることによって高値が期待できますが、その特性上、リスクとしてバクチ的な要素が、どうしても含まれます。
欲しい業者が少なくて、競り合うことも無ければ高値は期待できません。
そこで、事前の相場観と安全対策として、車の一括査定で、出品予定の車両の相場を確認しておきましょう。仮に、一括査定で、納得できる高値が引き出せれば、リスクを背負ってまでオークションに出品する必要もなくなります。
これには、業者からの電話が少なく、当日の18時にはオンライン上で最大20社の査定額が判明する「MOTA車買取」がとても便利です。
もちろん、査定額に納得できなければキャンセルは無料です。
業者専用!中古車オートオークションとは?
北は、北海道から南は沖縄まで全国に中古車オークション会場は点在しています。中古車オークションははその数、全国に約73会場と言われています。
一昔前は、各会場に行かなければ参加できませんでしたが、現在は衛星TVからネットに変わり全国の会場に参加可能になりました。
完全会員制で会場はもちろん、ネットでのオークション参加も厳しく規制されていて原則、会員以外は入場も参加もデータの流出も管理されています。
一つの会社が管理しているのではなく、各オークション会社が運営しています。最大手は、USSグループで自社会場が全国に19会場、グループ傘下の会場が十数か所。
次いで一般社団法人 JU日本中古自動車販売協会連合会がありトヨタやホンダ、日産が運営するオークション会場もあります。
ほぼ毎日全国どこかの会場でオークションが開催されていて、会員は在庫や注文を受けた車両などを探し仕入れします。
出品されている車両は、各会場で厳しく?査定士に査定され出品票と言う診断書が全車に添付されます。これで数字やアルファベットで車両状態を区別して参考にします。
例えば、事故歴や修復歴があると評価点が「R」。最良車で「10」など。車両展開図があり、どこに凹みやキズなどがあるか詳細に記載されています。
中古車オークションにはどんなオークションがあるのか?
各会場で独自の内容でオークションコーナーの区別がされています。大まかに分類してみます。
出品種類 | 内容 |
---|---|
売り切りコーナー | 比較的に安価な車両が多い。 |
レギュラーコーナー | 一般車。 |
ディーラーコーナー | 各新車ディーラーが出品している。 |
輸入車コーナー | 外車専用。 |
ワンオーナーコーナー | 新車から登録が一度も変わっていない。 |
リサイクルコーナー | 輸出や部品取り。 |
事故車現状コーナー | 事故った状態のまま。 |
プライムタイムコーナー | 過去6ヶ月オークション等に流通してない。 |
バントラコーナー | 貨物ナンバー。 |
当日コーナー | 開催日当日に出品された。 |
この他にも色々コーナーはありますが、大きく分けると上記になります。
変わったコーナーでは、特殊機械コーナーなどは耕運機や重機など出品され、バイクコーナーは、スクーターから大型バイク。船やマリンジェットも出品されます。
何周年や季節などで記念オークションが開催され出品台数も多くなる開催があります。
その時は、ブランドバックや財布、ネクタイや海産物など全く関係ない商品もお祭り感覚で出品されます。(もちろん新品)経費で落とせますからね・・・役得ですかね。
USSプライムタイムコーナーに注目
USSプライムタイムコーナーでは、良質な中古車が探しやすいため注目されています。
当コーナーは、頻繁にオークション等に出品された履歴(過去の半年間)がなく、かつ「評価点:3点以上」の車を厳選して展示してあるコーナーです。
つまり、自ずと良質な中古車が集まっていることになります。
「頻繁にオークションに出品されている車両」=「低品質な車両」、と言うわけではありませんが、やはり良質な車両は、そう簡単に手放したくないのが、オーナー共通の心情です。よって、「頻繁な出品」=「買い手がつかなかった車両」と言う見方もできるため、その質の見極めに慎重にならざるを得ません。
こうした心配などが、払しょくされた車両のみが展示されているのが「USSプライムタイムコーナー」と言えるでしょう。
中古車オークションの仕組みや流れは?
中古車オークションの仕組み
簡単に説明すると、オークション会場は会員の仲介役です。
会員が出品した車両が、オークション会場にて会員が落札する。出品落札した会員双方から手数料をオークション会場が徴収する。
出品した会員と落札した会員の直接商談などは一切無く必ず間にクレームなども含めてオークション会場が仲介します。
中古車オークションの流れ
- 会員がオークション会場に車両を出品します。
- オークション会場の査定士が、10段階の評価基準で評価します。
- 出品された車両を撮影し、ネットで会員が確認できるようにします。
- 会員が会場やネットにて車両を下見して購入希望車種を選択します。(会場が遠方の場合、下見代行有り)
- セリ開催当日、現車会場かネットにて車両を購入します。
- 購入した車両を搬出します。
- 規定期日までにクレームの申し入れや名義変更を完了させます。
中古車オークションのセリの方法
セリで購入する方法は2通りあります。応札は、会場でもネットでも応札ボタンがあり、一回押すと基本的に3.000円が入札されます。
スタート金額から、1応札で購入可能で、最後に一番高値で入札したら落札。
スタート10.000⇒1応札で13.000⇒誰も応札しない場合⇒13.000円で落札。
出品者が決めた金額以上に応札をして、一番高値を入札したら落札。
スタート10.000⇒数人が応札⇒99.000⇒誰も応札なし⇒流札(買い手なし)
スタート10.000⇒数人が応札⇒103.000⇒売り切りランプ点灯⇒誰も応札なし⇒103.000円で落札。
ヤフオクで言うと最低落札金額の設定みたいな感じですね。
中古車オークションの厳しいチェック項目
他に中古車オークションの重要な内容と言うと、各オークション会場は会社の域を超えて流通した車両のデータを共有しています。
したがって、過去の出品履歴の情報も把握してますので走行距離が減っていたりすると即時に判明します。
出品して数時間で会場から連絡がきて、走行距離に異常があるので出品取り消しか走行不明の表記をしなければなりません。
最近では、業者の巻き戻しよりユーザーによる巻き戻しもあるので出品した会員は困りますね。
また、オークションにて購入した車両が水没車だったり走行不明を証明できた場合は、期限期間関係なくクレーム申し立てが可能です。
基本的に、中古車オークションに流通している車両は各会場にて厳しい基準規定を設けているので出品票を元に仕入れ車両を吟味すれば安心して購入できると思います。
流通経路も出所もわからない車両が一番リスキーな車と言えるのではないでしょうか。
まとめ
中古車オートオークションの仕組みと流れを理解することは、賢い車選びと取引をする上で重要です。
業者向けのシステムであるため、一般消費者にはあまり知られていませんが、オークションを理解することで高品質な車両を入手する機会が広がります。
リスクヘッジとして一括査定を利用し、オークション前に相場を確認することもオススメです。
また、USSプライムタイムコーナーなど、良質な車両を見つけやすい特定のコーナーにも注目すると良いでしょう。