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軽スーパーハイトワゴン人気車のスズキ「スペーシア」と「スペーシアカスタム」がフルモデルチェンジされ、2023年11月9日に発表、11月22日に発売開始されました(商用車のベースは継続販売)。
ライバルのホンダ「N-BOX」は一足先の10月に世代交代されていますが、それを追うようなかたちでの発売になりましたが、今回は新型スペーシアの魅力や進化したポイントを紹介いたします。
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今回で3代目となるスペーシア、初代は2013年に登場
初代スペーシアは2013年に誕生し、ベース車のスペーシア、カスタムの他に、モデル末期にカスタムZが追加されましたが、ライバルのホンダ「N-BOX」やダイハツ「タント」に対して販売的には苦戦しました。
先代となる2代目スペーシアは2017年に登場、初代のファミリーカーイメージから脱却して、内外装をスーツケースをモチーフにしたデザインも好評となり、幅広い年齢層から人気を得たことから、軽スーパーハイトワゴンの中ではホンダ「N-BOX」に次ぐ人気車種の地位を確立しています。
デザイン・内装は魅力的に進化
※画像出典:スペーシア 外観|スズキ
デザインは大容量コンテナをモチーフ
新型スペーシアのデザインは一見するとキープコンセプトの印象を受けますが、先代のスーツケースをモチーフにしたデザインから、頑丈な大容量コンテナをモチーフにしたデザインにコンセプトが大きく変更されています。
それを最も表しているのがボディサイドに入ったプレスライン、先代の丸みを帯びたものから、上下を分割するシャープなものに変更され、コンテナをイメージさせるものとなりました。
また、カスタムではフロントグリルやヘッドライトを変更してシャープ感を増し、横長のシーケンシャルウインカーを採用されて上質感がアップされています。
リアシートのマルチユースフラップに注目
※画像出典:スペーシア 室内空間|スズキ
新型スペーシアのインテリアでは、グレードによってリアシートに新たに設定された「マルチユースフラップ」が、最も大きな進化ポイントといえるでしょう。
通常のリアシートとしてだけではなく、走行中に安定した姿勢をサポートする「レッグサポートモード」、座席に置いた荷物の落下を防止する「荷物サポートモード」、休憩時に足を伸ばしてリラックスできる「オットマンモード」と、シチュエーションに合わせて多彩なシートアレンジが可能になっています。
また、左右独立した「後席センターアームレスト」も採用など、快適性が大きく進化しました。
先進運転支援性能や安全性能も大幅進化
ACCが全車速追従可能に進化
今回のモデルチェンジで先進運転支援性能アダプティブクルーズコントロール(ACC)が全車速追従可能・停止保持可能となり、渋滞走行時の発進と停止を繰り返すような状況でも運転の負担を減らすことが可能となりました。
衝突被害軽減ブレーキも進化
新型スペーシアでは、単眼カメラにミリ波レーダーと超音波センサーを加えた「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を採用、カメラの認識角度が2.6倍と大幅に広くなったことから、交差点の右左折時における車両や歩行者との衝突回避支援や出会い頭の車両との衝突回避支援が可能になっています。
その他にも、「低速時ブレーキサポート(前進・後退)」が全車に標準装備されました。
車両本体価格は153万100円から
新型スペーシアはFFと4WDでそれぞれ2グレード、カスタムはFFと4WDにそれぞれ3グレードとなっており、価格はスペーシアがFFハイブリッドG:153万100円~4WDハイブリッドX:182万4,900円、カスタムはFFハイブリッドGS:180万1,800円~4WDハイブリッドXSターボ:219万3,400円となっています。
まとめ
今回はスペーシアの魅力や進化した主なポイントを紹介いたしました。
ホンダ「N-BOX」をはじめとした強力なライバルも多い中で、リアシートの「マルチユースフラップ」の採用をはじめ、先進運転支援性能や安全性能の大きな進化で、快適性と安全性に優れた魅力ある軽スーパーハイトワゴンとして、大注目の1台といえるでしょう。
【参考】
● スペーシア | スズキ