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緑色なのに青信号と呼ぶのはなぜ?信号や道路標識にまつわる謎

信号や標識の謎
       
筆者たかまさ
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みなさんがクルマを運転して、普段通っている道路にも意外と知られていないことも数多くあります。

道路に数多く設置されている標識や信号機でも、疑問に思ったことはないでしょうか?

道路にまつわる謎は不思議に思っていても、いざ目的地に着いてクルマから離れてしまうと忘れてしまいがちですよね。

そこで今回は、そのような道路にまつわる謎について、いくつか解明していきましょう。

世界的には右側通行が多い、日本が左側通行の理由

世界を見渡してみると、アメリカや中国、フランスなど多くの国が右側通行を採用しています。

左側通行を採用している国は、イギリスやオーストラリア、日本など、どちらかといえば少数派です。

日本が左側通行を採用したのは、江戸時代に侍が左腰に刀を差していることから、すれ違った際に刀のさやが当たらないように左側通行が定着した、明治時代にイギリスを見習って左側通行と決められたなどの説があります。

実際にクルマは左側通行が明文化されたのは、1881年の警察庁からの通達で「車馬や人力車が行き会った場合には左によけること」と決められ、その後1949年の道路交通法施行により、車両は左側通行と明確に定められました。

身近な存在の信号機にも謎が

緑色なのに青信号と呼ばれる謎

日本に初めて電気式信号機が登場したのは1930年、東京の日比谷交差点に設置されたものですが、当時の信号機は海外に見習って「赤・黄・緑」の3色と認識されていました。

ところが1947年に制定された道路交通取締法では、青色と明記されています。

変更された理由は諸説ありますが、日本では「青菜」、「青葉」など緑色の物を青と呼ぶことが多く、信号機の導入当初に新聞が誤って青信号と表記してしまい、一般の人に広まってしまったことが、青信号に変更された有力な説とされているようです。

ちなみに信号機の色は全世界共通で、赤・黄・緑の3色が用いられています。

信号機の赤が右側にある理由

日本の信号機は左側から、「青・黄・赤」の順に並んでいますが、これにもきちんとした理由があるのです。

赤信号は見落としてしまうと事故につながることから、街路樹の枝などがかかりにくい右側に赤信号が設置されています。

また、日本のクルマは右ハンドルがほとんどですので、最も重要な赤はドライバーから見やすい角度とするためでもあるようです。

ちなみに北海道に多い縦型信号機でも、雪に埋もれにくい一番上に赤が設置されています。

信号機を設置するのは誰でしょう?

信号機の設置や管理をする権限は各都道府県の公安委員会にありますが、実際には各都道府県警が依頼されて実務を行っています。

また設置費用については1基あたり300~500万ほどかかり、基本的に国が負担をしますが、一部は各都道府県が負担することとなっているようです。

次に一般的な車両用信号機の電気代は、1ヶ月あたり平均で700円ほどかかりますが、一般道に設置されている信号機の電気代は、各都道府県警が支払っています。

道路標識にまつわる謎

「止まれ」の標識が逆三角形の理由

街中でよく見かける一時停止を表す「止まれ」の標識、実は1950年から1960年までは黄色で八角形の標識でした。

1960年に黄色から赤色の八角形に変更されて、1963年には現在と同じ赤色で逆三角形の標識に変更されています。

「止まれ」の標識は海外では八角形のものが主流ですが、日本では不安定な逆三角形は不安定な見た目であることから、他の標識と区別がつきやすく、目立ちやすいと行った理由で現在の形が採用されているそうです。

なお、「止まれ」の他には、「徐行」の標識も逆三角形が使われています。

逆光でも見やすくなった標識の秘密

以前はクルマを運転していて案内標識を見ると、書かれている文字が逆光で見にくいといったことも多かったのですが、最近は見にくさを感じることが少なくなってきました。

最近の案内標識では逆光対策として、文字の部分に小さな穴をいくつか開けることで、逆光でも太陽光が通過して文字が読みやすくしたタイプが、高速道路や主要道路などで増えていることが、逆光による見にくさが少なくなった理由です。

案内標識の字体が一般道と高速道路で違う

最後に案内標識にまつわる謎をもう一つ、一般道では青色、高速道路では緑色の背景と違いがありますが、実は使われている文字の字体にも違いがあります。

一般道では以前から丸ゴシック体が使用されていますが、高速道路では1963年の名神高速開通当初から、速い速度でもドライバーの判読性を重視した独特の角張った公団ゴシックが使用されてきました。

その後、公団ゴシックは漢字の一部が省略されているなどの理由から、その後2010年頃からは、ヒラギノ角ゴシック体が使用されるようになっています。

まとめ

今回は信号機や道路標識など道路にまつわる謎について、いくつか紹介いたしました。

日常でクルマを運転していて、ひんぱんに目にする信号機や標識にも、あまり知られていないことが数多くあることも、お分かりいただけたかと思います。

これを機会に、信号機や街中や高速道路の道路標識を再認識してみるのもよいですね。

【参考】
JAF(一般社団法人日本自動車連盟)「なぜ日本は左側通行なの?」

【サイト監修者】
Tomoki
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