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雨が多い梅雨の時期はフロントガラスやリアガラスが曇(くも)ることも多く、前方や後方の視界が細かい水滴で見えなくなってしまうこともあります。
ガラスの曇りを生み出すものは結露(けつろ)ですが、空気中の水蒸気が凝結して細かい水滴になりガラスに付着したものです。
現代ではカーエアコンを装着した車がほとんどですので、スイッチをオンにすることで曇りを除去することができますが、上手に使用することで素早く曇りを除去することもできます。
今回はガラスの曇りを素早く除去する方法や、ガラスを曇りにくくする対策や対処法について紹介いたします。
このページの目次
曇りの発生は時期によって原因が異なる
フロントガラスに曇りが発生しやすい時期としては、雨天の日や梅雨の時期、冬場の気温が低い時期、夏場の気温が高い時期の3つが挙げられますが、それぞれ発生する原因が異なります。
雨天の日や梅雨の時期
大気中の湿度が高くなっていることに加えて、濡れた服や傘などを車内に持ち込むことで湿度がより高まるため、飽和(ほうわ)してしまった水蒸気がガラスに細かい水滴として付着することでガラスが曇ってしまいます。
冬場の気温が低い時期
外気温が低い時期は車内で暖房をつけるため、車外と車内に大きな温度差が生まれます。
そのため、ガラス付近では外気温の影響で温度が低くなるため、水蒸気が冷やされて細かい水滴になったものがガラスに付着することが曇りの原因です。
夏場の気温が高い時期
気温が高い車外に比べて車内はエアコンで冷やされているため、冬場とは逆の
大きな温度差が生まれます。
そのため車内温度の影響を受けてガラス付近の外気が冷やされるため、ガラスの外側に細かい水滴が付着することが、雨が降っていなくてもガラスが曇ってしまう原因です。
曇ったガラスを素早くスッキリ!その対処法は?
エアコンのデフロスターを使用しましょう
リアガラスの曇りを取る場合には熱線を利用した「デフォッガー」を使用しますが、フロントガラスの内側が曇っている場合はエアコンを使用するのが一般的です。
ただし冷気の吹き出しを顔や足元にしていても曇りが取れるまで時間がかかりますので、エアコンのスイッチを扇形に波線が3本入ったマークの「デフロスター」に切り替えることで、フロントガラスに直接冷気を当てて曇りを素早く除去することができます。
一方、夏場など気温が高い時期にガラスを冷気で冷やしすぎると、今度はガラスの外側が曇ってしまいますので、曇りがある程度除去できたなら風の吹き出し口を切り替えましょう。
また、ガラスの外側が曇った場合は、フロントガラスならばワイパーを使用して拭き取ることができますが、車内温度を外気温に少し近づけることでも曇りを除去することが可能です。
外気導入と内気循環の切替えも適切に使用しましょう
エアコンの外気導入と内気循環の切替えを状況に応じて適切に使わなくては、素早くガラスの曇りを除去することができません。
外気が乾燥している冬場には車外のフレッシュな空気を取り込むために、外気導入を使用しますが、窓を少し開けておくことで空気の入れ替えがより早くなり、素早く曇りを除去することが可能です。
外気の湿度が高い雨天や梅雨時は、逆に湿った外気をシャットアウトするために内気循環を使うとよいでしょう。
少しでもガラスの曇りを防ぐためには
ガラスの内側をきれいにしておく
ガラスの内側がタバコのヤニや細かいホコリなどが付着していると、それらの汚れに水滴が付着することで曇りやすくなります。
薄めた中性洗剤やガラスクリーナーなどで汚れを落とした後に、乾いたマイクロファイバータオルなどで残った洗剤を拭き取るなどして、ガラス表面をきれいにしておきましょう。
雨の日は濡れた物を車内に持ち込まない
雨の日などの湿度が高い時には濡れた傘やタオルなど湿った物を持ち込むと、車内の湿度は上昇してしまいます。
雨で濡れた物はビニール袋に入れることやトランクに収納するなどして、車内の湿度を上げないように工夫をしましょう。
また車内の湿気を吸着させるために乾燥剤や除湿剤をガラス付近に置くことで、車内の湿度をある程度下げることができますので、これらを使用することも効果があるようです。
曇り止めグッズを利用する
最近ではカー用品店やホームセンターなどで、スプレータイプやウェットシートタイプなど各種の曇り止めグッズやガラスクリーナーが販売されています。
これらを利用してガラスの曇りを抑えることができますが、効果が持続する期間や使用目的が製品によって違いますので、購入前にはよく確認をしておくことが必要です。
まとめ
今回はフロントガラスなどの曇りを素早く除去する方法と、ガラスを曇りにくくする対策について紹介いたしました。
とくにフロントガラスの曇りは、前方の視界を大きく悪化させて重大な事故の原因にもなりますので、あらかじめ曇らないように対策しておくことも必要かと思われます。
もし走行中にガラスが曇ってしまった場合は、車を安全な場所に止めるなどして、走行中の窓拭きやエアコンの操作は避けるようにしましょう。
【参考】
● セゾン自動車火災保険株式会社 教えて!おとなの自動車保険「フロントガラスが曇ると危険!曇る原因と対策方法」