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何らかの原因で動かなくなってしまった車、一般的には売却や廃車して処分されるケースが多いかと思われます。
中には山林や他人の駐車場に廃車などを放置する悪質な人もいるため、放置自動車は社会問題としてTVのニュースなどで取り上げられることもあるようです。
その一方で、何らかの理由によって自宅などに動かなくなった自分や家族の車を放置している人も少なくなく、日本トレンドリサーチ社と会宝産業株式会社が共同で、2023年2月に「放置している自動車」について、全国の男女1,496名を対象にアンケートを実施しました。
今回は、私有地に他人の車を放置された場合の措置と、今回のアンケート結果について紹介いたします。
このページの目次
私有地に他人の車を放置された場合には?
公道などに車が放置されている場合には、警察や行政などの道路管理者に連絡をすることで、撤去してもらうことが可能ですが、私有地の場合には警察も民事不介入のために、盗難車などの事件性がない場合には所有者への指導に留まることが多いようです。
私有地に放置された場合で警察からの指導にも応じない場合には、運輸局などで所有者を調べて、放置自動車への警告文の貼り付けや所有者への送付を行い所有者の対応を促しますが、それでも解決しない場合には簡易裁判所への提訴など、労力と時間、費用がかかってしまうことになります。
もし、勝手に放置自動車の処分を行ってしまうと、所有者から損害賠償を求められる可能性もあるので気をつけましょう。
自宅などにある放置自動車のアンケート結果について
自宅や実家に動かない車がある人は4.6%
今回のアンケートで「家や実家などに、動かなくて放置してしまっている車はあるか?」についての質問では、4.6%の人があると回答しています。
車を放置している期間については、1年未満が30.4%と最も多く、2番目に多かったのが10年以上の24.6%、1年から3年が次に多く23.2%の回答を得ました。
自宅や実家の私有地の中とはいえ、中には30年以上も動かなくなった車を放置している人もいるそうです。
放置自動車の今後は、廃車や売却する予定の人が多い
家や実家などに、動かなくて放置してしまっている車がある人に、「放置している車を今後はどうするか?」の質問では、「廃車にする」が34.8%と最も多い回答で、「売却する」が30.4%、「そのまま放置しておく」が27.5%、「その他」が7.2%と続いています。
この中で「売却する」と答えた人の理由としては、「無駄にしたくないから」、「値段がつくなら売却したい」などが挙げられました。
また「その他」を選んだ理由としては、「また乗る」や「まだ決めていない」などがあるようです。
放置している車を買い取ってもらえないと考える人が多い
放置している車を売却する予定がないと答えた人に、「車を買い取ってもらえると思うか?」の質問をしたところ、「買い取ってもらえるとは思わない」と回答した人が56.3%、「買い取ってもらえると思う」と答えた人が43.8%となっています。
「思わない」を選んだ人の理由では「価値がないと思うから」、「思う」を選んだ人の理由では「どんな車でも買い取ってもらえる業者があるので」などが挙げられました。
最近では動かなくなった車も積極的に買い取る業者もいますが、そのような業者の存在を知らない人が多いのかもしれません。
自分の住む地域に放置自動車がある人も意外に多い
自宅などに放置自動車がないと答えた人への「自分が住む地域に動かなくて放置されている車があるか?」の質問に対しては、17.3%の人が「ある」と回答をしました。
「そのような車をみてどう感じるか?」の回答には、「廃車にするとかして早く対応して欲しい」、「きちんと処理した方がよい」、「思い出がある車なのかな?」などの回答が得られています。
まとめ
今回は他人の車を私有地に放置された場合の措置と、自宅などに動かなくなった車を放置している「放置している自動車」についてのアンケート結果について、紹介いたしました。
前者は他人に大きな迷惑をかける行為で許されない行為ですが、アンケートで「放置している」と回答した人は、それぞれの事情で処分できずに自宅などに放置されているようです。
火災などの原因にもなりかねませんので、もし動かなくなってしまった車がある場合は、専門の買い取り業者に相談してみることをおすすめします。
【参考】
● 日本トレンドリサーチ・放置している自動車に関する調査