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現在の車検ステッカーは、車検期間が終了する「年号」と「月」が数字で表されており、車検が切れる年と月がわかるようになっています。
車検を受けた後に発行されるので、ご自身で貼られた経験がある人も多いのではないでしょうか。
2022年6月22日に国土交通省が、車検ステッカーを貼付ける位置について、2023年1月より変更することを発表しました。
そこで今回は、車検ステッカー貼付け位置変更の背景や概要について紹介させていただきます。
このページの目次
車検の受け忘れを防ぐのが目的
国土交通省が2018年から2019年に全国で行った調査結果では、車検が切れた状態で走行している車が0.11%存在していることが判明しました。
車検切れの理由には車検の期限をうっかり忘れていて切れたままで走行している車もあるので、ドライバーが車検の有効期限を確認しやすくするために、今回の車検ステッカー貼付け位置の変更を行うことになったそうです。
参考までに現行の罰則は、車検と同時期に自賠責保険も切れてしまうことから、どちらも切れた車を公道で走行させると、ドライバーには違反点数12点、1年6カ月以下の懲役または80万円以下の罰金が課せられます。
交通違反の中でも、罰則としてはかなり厳しいものです。
変更後の車検ステッカーを貼付ける位置について
現在も車検ステッカーを貼付ける位置は決められています
車検のステッカーについては現在でも、道路運送車両法によって「検査標章は、自動車の前面ガラスの内側に前方から見易いように貼り付けることによって表示するものとする」と定められています。
また具体的に貼付ける位置についても、車検業務の実施要領を定めた通達によって、「車室内後写鏡を有する自動車はその前方の前面ガラスの上部」、もしくは「前面ガラスの上部が着色されている場合は下方にずらした位置」と定められていますので、乗用車の場合はルームミラーの裏側付近に貼付けることがほとんどです。
変更後(2023年1月以降)に車検を受けた際に貼付ける位置
国土交通省の今回の発表では「前面ガラスの運転者席側上部で、車両中心から可能な限り遠い位置」に変更の予定とのことです。
わかりやすく説明しますと、右ハンドル車でしたらフロントウインドウ上部の右角、左ハンドル車でしたら上部の左角に、車検ステッカーを貼付けることになります。
ドライバーの視線に入りやすい位置で、車検の有効期限に気づきやすくすることで、車検の期限をうっかり忘れないようにすることを目的のようですが、貼付ける位置については、「ドライバーの視界に入り運転を妨げる」など賛否両論もあるため、今後の状況によっては変更があるかもしれません。
車検ステッカーを表示しない(貼らない)と重い罰則があります
車検ステッカーの貼り忘れには要注意です
ディーラーや整備工場で車検を受けた際に、車検証と車検ステッカーが後から郵送されてきますが、送付されるまでの間は「保安基準適合標章」をフロントウインドウに貼付けて走行させることができます。
この「保安基準適合標章」には15日間の有効期限がありますので、切れるまでに送られてきた車検ステッカーを貼付けなくてはなりません。
車検ステッカーを貼っていないと重い罰則があります
「保安基準適合標章」の期限内に車検ステッカー貼ることを忘れてしまったり、はがしてしまった状態で公道を走行した場合には、50万円以下の罰金が課せられますので注意が必要です。
車検ステッカー貼付け位置変更のまとめ
今回は、国土交通省による車検ステッカーの貼付け位置の変更について、またその背景を中心に紹介させていただきました。
今回の変更は、2022年8月に法改正を行い2023年1月からの施行の予定になります。
施行までには貼付け位置の詳細が正式に決定されますので、今後の国土交通省からの発表に注目したいものです。
また、今回の変更の要因ともなった車検切れは、ドライバーや車を所有するものの義務として、車検が切れた車を運行しないように心掛けていく必要があります。
今回の記事を最後までお読みいただきまして、ありがとうございました