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車の下取りにタイヤは関係あり?タイヤは変えておいた方が良い?

車の下取りとタイヤ
       
筆者たかまさ
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車の下取りでタイヤは新品同然にしておいたほうが、査定に良い影響を与えるのではないか、と考えている方も多いでしょう。

愛車を下取りに出すときに、タイヤを新品にすると査定の評価が高まるのは当然です。

しかし、タイヤを取り替えるか、そのままにするかは実際に費用感を比べてみなければわかりません。

本記事ではタイヤが下取りに与える影響について解説しながら、本当に新品と取り替えたほうがいいのかを解説します。

愛車の下取りに必要なタイヤの溝は1.6mm以上である理由

愛車の下取りに必要なタイヤの溝は1.6mm以上になっており、これよりも溝が浅い場合には査定に悪い影響を与えます。

この査定額に関する事項も含めて、タイヤの溝が浅いと次のような影響がある点に注意してください。

  1. スリップサインが現れる
  2. スリップサインによって車の危険性があがる

それぞれ解説していきます。

溝が浅いとスリップサインが現れる

タイヤの溝が1.6mmよりも浅いと、スリップサインが現れます。

サインというと文字のように感じますが、溝の奥の盛り上がった箇所を指し、1つでもスリップサインが出ると公道上で使用してはいけないと法律で決められています。

スリップサインはさまざまな影響がある

というのも、スリップサインが出るということはタイヤがすり減っている状態なので、大変危険だからです。

タイヤのスリップサインが出ることによる危険性を端的に表したグラフを見ると良くわかります。
タイヤの溝と制動距離引用元:ブリジストン公式サイト

こちらは、車の制動距離とタイヤの溝の深さを表すグラフですが、完全にすり減った状態のタイヤではブレーキを掛けてから止まるまでにかなりの距離が必要です。

その他にも、道路に水が張っているときに起こるスリップ現象(ハイドロプレーニング現象)といった危険性もあるため、査定以前に1.6mm未満の溝を持つタイヤは使用しないでください。

スリップサインが出そうなタイヤは査定がマイナスになる

もちろんこのような危険性を持つタイヤは、下取りのときに交換費用が掛かってくるのでマイナス査定要因となります。

ただし、このようなタイヤのみがマイナス査定要因となるだけで、その他の基準を満たしたタイヤは数万円に昇るような大きなプラス査定要因にはなりません。

その点を次に紹介します。

愛車の下取り時にタイヤによって査定額はどれだけ下がるのか?

愛車の下取り時におけるタイヤの評価はJAAI(日本自動車査定協会)の中古自動車査定基準に基づいて査定されることが一般的です。

具体的な評価基準をJAAIが発行する資料から引用すると次のようになります。
タイヤ評価引用元:JAAI査定基準資料

たとえば、タイヤの残り溝が1.6mm未満で19インチ以上のタイヤの場合、35点のマイナスとなります。

1点あたり1,000円の査定となるため、減額は3万5,000円分です。

一方、一番高い査定金額を示しているのは、19インチ以上のタイヤで溝が5mm以上のタイヤです。

こちらは+8点で8,000円のプラス査定となります。

愛車下取り時にはタイヤの大きさにも注意!

厳密に愛車の下取り価格を出したい場合には、タイヤの大きさにも注意しましょう。

というのも、先ほどの項目でもお伝えしたとおり、タイヤの大きさも査定に影響するからです。

タイヤが小さければ査定金額の上下幅も小さく、大きければ上下幅が大きくなります。

とはいえ、タイヤのプラス査定が受けられるのは、タイヤがほとんどすり減っていない場合のみなので、普段使いしている愛車の場合は1.6mm以上かそれ未満かを確かめるだけで良いでしょう。

ちなみに、車両に適さない大きさのタイヤを付けているとマイナス査定になる恐れがあるので、無理に大きなタイヤをつけることは止めておきましょう。

愛車のタイヤはどれくらい使用していると査定に響いてくる?

ここまでタイヤの大きさや溝の深さによる査定の増減についてお伝えしてきましたが、タイヤはどれくらい使用していると査定に影響を及ぼしてくるものなのでしょうか。

スリップサインを見逃さないことは、とても大切ですが、新品のタイヤからどれくらいの期間が空いていれば要チェックになるのかを確認していきましょう。

いつも使っているタイヤ

普段使いしているタイヤの場合、製造から最長で10年、メーカー推奨の交換時期は4年から5年となっています。

そのため、少なくとも3年くらい使用している場合には査定に影響がないかをチェックする必要があります。

たとえ、溝が深くスリップサインが出ていなかったとしても、ゴムの劣化やひび割れなどで交換しなければならないとなると査定の評価減は避けられないでしょう。

スタッドレスタイヤやスノータイヤ

スタッドレスタイヤやスノータイヤの場合、製造から3年から4年で寿命を迎えます。

具体的な走行距離に直すと、1万キロから1万5,000キロ程度で摩耗が限界に達します。

とはいえ、これらのタイヤは査定金額にほとんど影響しませんので、査定に備えて買い換えるといったことは控えましょう。

スペアタイヤ

スペアタイヤはほとんど使用しないことを前提に作られているため、寿命は10年程度と考えて差し支えないでしょう。

というのも、ゴムの劣化くらいしか寿命を迎える要素が見当たらないからです。

そのため、スペアタイヤが査定に影響を与えることはほとんどなく、あくまでおまけ程度といった認識で大丈夫です。

しかし、スペアタイヤが標準装備であるジムニーといった車種だと、スペアタイヤの有無で査定が増減するため注意してください。

タイヤを交換してから下取りに出すべき?

ここまでタイヤの査定に関するさまざまな事項を取り扱ってきましたが、結論としてタイヤを交換した後に下取りに出すのは避けましょう。

というのも、タイヤの溝は1.6mm以上であればマイナスにならず、プラスになっても最大8,000円程度だからです。

これはタイヤの一般的な価格と比べれば、損しかないことがわかります。
タイヤをアマゾンで調査
Amazonで調査したところ、一本あたり3,000円程度からが最安値となっており、交換のために4本揃えると1万2,000円となります。

そうとなると、最安値のタイヤを揃えるだけでも、査定金額の最大値を越えられず結果的にマイナスです。

そのため、愛車の下取りにあわせてタイヤを買い替え交換することは止めておきましょう。

愛車の下取り時によくあるタイヤに関する質問

愛車の下取り時によくあるタイヤに関する質問をまとめると次のとおりです。

  1. 使わないスタッドレスタイヤはどうしたらいいですか?
  2. タイヤを外して下取りに出すのは良いですか?
  3. 契約成立後にタイヤ交換するとダメですか?

それぞれ詳細に解説していきます。

使わないスタッドレスタイヤはどうしたらいいですか?

使わないスタッドレスタイヤは、愛車の下取りとともにタイヤ専門店に売る方がお金になります。

先ほども説明しましたが、スタッドレスタイヤは査定金額に対してほとんど影響しないため、下取りしてもらう店舗に持ち込むのは損です。

状態の良いスタッドレスタイヤであれば、買取相場は4本で4,000円から1万5,000円ほどになるので、お手軽に査定金額の上限よりも高いお金を受け取れます。

タイヤを外して下取りに出すのはありですか?

タイヤを外して下取りには出さないようにしましょう。

スタッドレスタイヤの事例を見ると、車のタイヤを外して売ってしまったほうが良いと考えがちです。

しかし、車はタイヤがなければ動かないので、下取りしてくれる店舗から車とみなされず、タダの鉄くずの扱いを受ける可能性もあります。

その場合、タイヤを付け直して売ることになり、工賃+タイヤ代で出費がかさむだけです。

そのため、いつも使っているタイヤは取り外さずに下取りしてくれる店舗に持ち込みましょう。

契約成立後にタイヤ交換するとダメですか?

これは重大な契約違反となり、ブラックリスト入りや大幅な減額、契約解除につながるので、絶対に止めておきましょう。

もちろん、この行為で下取りしてくれる店舗に実損を与えた場合、損害賠償請求にもつながるので、本末転倒の結果に陥ります。

愛車の下取りにタイヤは全く関係ない!高く売る方法を考えよう

ここまで愛車の下取りに対するタイヤの影響を解説してきましたが、ほとんど影響はありませんでした。

とすると、タイヤのことを考えるよりも愛車全体を高く売る方法を考えたほうが、ずっとお金のメリットが生まれるでしょう。

とりわけ、店舗による下取りは車購入時の値引き補填の意味合いが強く、ディーラーに対して買取価格のほうが高いと報告しても査定価格を高い方にあわせてくれません。

ですから、実のところ下取りよりも中古車専門の買取りを業者に依頼するほうが値段が高くなる傾向にあります。

数ある買取業者の中でも当サイトおすすめの業者があるので、気になる方は以下の記事を読んでみてください。

【サイト監修者】
Tomoki
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